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レスポールの違いについて
レスポールを買おうと思っているのですが、レスポールにはレスポール・スタンダート、レスポール・スタジオ、レスポール・カスタム、レスポール・クラシックなどなど色々あってどれを買うべきなのか迷っています。それぞれどこがどう違うのか詳しく教えていただけませんか?
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弦楽器の設計屋なんですが・・・正直なところ、音色的な差は的確には指摘出来ませんが、何方も回答されていない様ですし、あくまでも設計的な話とゆぅ事で。 スタンダード: ギブソン社が標準モデルとして出しているレスポールです。 基本的には『各時代の音楽シーンの背景や市場の要求を取り入れたレスポール』であり、年式によってコロコロと仕様が変る傾向があります。 昨年スゴいモデルチェンジがあり、後述しますクラシックよりも、より『クラシック』な方向に変更され、値段も釣上げられました。 カスタム: 最も大きな特徴はボディ材です。スタンダードはメイプルTOP/マホガニーBACKですが、オリジナルのカスタムではTOPもマホガニーです。この点はトーンに大きな影響を与えています。 その他、ハードウェアが装飾用ゴールドメッキだったりフルバインディングだったりで、スタンダードよりは上位機種という位置付けになっています。 ただ、最近ではスタンダード系と同じボディ(メイプルTOP)になっており、マイクのセッティングなどは微妙に違いますが、スタンダード系より『見た目がゴージャス』なだけのモデルになってしまっている様です。(現在のラインナップでは3PUのスタンダードがマホガニーTOPになっていたり、なにやらよく判らん分類になってしまっています。) マホガニーTOPのモノはスタンダード系よりラフなトーンとなりワタシの好みに近いですが・・・ま、これは単にスキ/キライの問題なので、どちらが優れいているかは決められませんね。 スタジオ: 一言で言ってレスポールの廉価版です。バインディングを廃し、塗装を単純化してコストダウンを図っていますが、しかしマイクのセットなどは上位機種と遜色は無いので、これはこれでムチャな選択ではないでしょう。 ただ、往年のギブソン廉価版モデルと言うと上位機種とは明確に違う狙いで設計されており、廉価版でなければ得られない独特のトーンを持っていましたが(ギブソン社の廉価版を選択するのは、単に『カネがない』以上の理由がありました)、今や他メーカと同じく廉価版でも狙いは『トップモデル』になってしまっている様で、ちょっと寂しいところです。 クラシック: これは、レスポール・スタンダード史上最良と言われた‘58~‘60年モデルのうち、最もネックがスリムだった‘60年モデルをギブソン社自らがレプリカしたモノです。 往年の『名機』のメーカ製レプリカなら、売れないはずはありません。実際、クラシックが登場した10年ほど前には、ちょっとしたブームとなったほど売れた記憶があります。 このクラシック、かつてはスタンダードの上位機種だったんですが、今やスタンダードの下位機種的なポジションになってしまっており、こちらを以ってして『レスポールの標準モデル』となっている様な気がします。 ・・・というワケで、 >どれを買うべきなのか迷っています。 往年のレスポール『そのもの』の音やプレイヤビリティを追求されている、と勝手に解釈して話を進めてしまいますが・・・最新型のスタンダードは、木材といいネック形状といいマイクといい、かなり狙い目だと思います。 一方中古で探されている場合は、上述致しました様にスタンダード系は仕様が年式によって違うので、クラシック系を買われた方が無難でしょう。
お礼
非常にわかりやすく説明していただき本当にありがとうございます!!今まではず~っとカスタムが一番いい物なのかなあぁと思っていたのですがそうでもないみたいですね。これを参考にじっくりと検討させていただきます!!