理由は色々とあると思います。
まず、世界観が突飛過ぎて、ついていけなかった人が多い、ということじゃないかと思います。
というか、私自身がそういう人間だったのですが……
CO2排出の結果、地球温暖化が進行。その結果、熱帯雨林状態が広がった日本。
その中で、人々は、地上に住む人々と、アトラスという上空の世界に住む人々に分けられた……
くらいまでは良いのですが、近未来かと思えば、いきなり能楽のような舞が始まったり、はたまた、イタコみたいな超常現象的なものが始まったり……で、置いてけぼり状態になりました。
結果、訳がわからない、という感じになったわけです。
この辺り、原作小説の評価から、意味がわからない、というようなものが多かったので、そういうところが足を引っ張ったのではないかと思います。
それから、原作の知名度が低かった、ということもあると思います。
アニメ作品の多くは、マンガ、ライトノベル、ゲームなどを原作としたものが圧倒的に多く、オリジナルや、一般小説を原作としたもの、というのは少数派になります。
そして、視聴者の側もある程度、マンガ、ライトノベル、ゲームなどのファンが多くなり、一般小説などですとスタートの時点から、認知度が低くなってしまう、ということがあると思います。
一般小説原作のアニメも色々とあり、最近ですと綾辻行人さんの『Another』、小野不由美さんの『屍鬼』、京極夏彦さんの『魍魎の匣』、奥田英朗さんの『空中ブランコ』などがありますが、ハッキリ言って超有名作品です。
それと比べると、当時、原作者の池上永一さんの『テンペスト』という作品が話題作になってはいたものの、そもそもの知名度に差がありました(しかも、話題作ではなく、同じ作家の前の作品でしたし)
小説原作に限らず、オリジナル作品などでも、よほど注目を集めるようなキャスト、スタッフ、プロモーションなどが行われていないと、無名のまま、ということは起こります。
その上に書いたプロモーションなどとも関係するのですが、製作会社にそれだけの余裕がなかった、というのも大きいと思います。
『シャングリ・ラ』の製作は、GONZOという会社ですが、このGONZOは、多くのアニメ作品を制作しては、外し、ということを繰り返し、09年当時、深刻な経営危機に陥っていました。
『シャングリ・ラ』の放映は、2009年4月~10月ですが、その09年4月にGONZOは親会社に吸収合併され、事実上、解散をしました。そのような状態でしたので、プロモーションなどの余裕と言うのが殆どありませんでした。
また、そういう事情もあって、本来は全24話を2話ずつ、全12巻という形でDVD発売をする予定だったのが、中間の6巻でDVDシリーズの発売を中止。後半の12巻をDVD-BOXのような形で一括販売という形になりました。こうなると、映像ソフトを購入する、というのも難しくなりますので、ますます、知名度が低くなります。
それらが重なった結果ではないかと思います。
お礼
回答いただきありがとうございます。 ニコニコ動画やMAD、絵などを検索見る限り、アンチがいるほども流行っていないように思います。 実は、私がこのアニメを知ったのも、アニメやMADからではなく、スタートレック→SFジャンルという感じで、SFジャンル一般を調べていた時に知りました。 そもそもの、認知度が低いような気がしますが、放送した時間や露出度が他のアニメと比べて低めである可能性はありますかね? また、温暖化について懐疑的な見方があるのは知っていますが、それはそれでそれをネタとしたようなMADがでても良いと思っているのですがMADらしいMADが殆ど無いのですよね 絵的にもなかなか面白いと思うのですけどね・・・