はじめまして。 当方、ベース暦:約40年。52歳 男性です。
現役で、70年代ROCKを中心にオヤジバンドやってます。
ベースは、指弾き、ピック弾き、スラップ、ライトハンド奏法などやります。
ギターはアコギを主にフォークソングや、クラプトンのアンプラグド等をコピーして楽しんでいます。
ギターとベースの難しさ・・・、正直、比較できないですネ。
何故ならば、違う楽器だからです。
同じような楽器ではありますが、機能、役割、周波数帯域、響き、聞こえ方、楽器の扱い(保管、
調整、弾き方)など、全てが違うからです。
細かい事は省略しますが、もし、ご質問の趣旨(元になる考え)が「何か楽器をはじめたいが、
ギターとベース、どちらがとっつき易いか?」ということでしたらば、以下のようになろうかと
思います。
<物理的には?>
ベースですね。理由は、弦が少ないこと。弦を弾くのが単音が主であること。基本的には早弾きは
しないこと。
<テクニック的には?>
これはどちらとも言えないですが、手の小さい人はベース向きではないようです。人指し指~小指
まで目一杯広げて弾くためです。
手先が器用な人はギター向きだと思います。早いパッセージ、アドリブはやはりギター(アドリブ)
の魅力です。
<音的には?>
色々な音(音色)を楽しむならば、ギターですね。エレキ、アコギ、ガット(クラシック)、エレ
アコなどがあり、且つ、エフェクターで色々な音づくりができます。とても楽しいものです。
ベースは弾き方の違いで音を楽しむことができます。
指弾き(親指のみ、2フィンガー、3フィンガー)、ピック弾き、スラップ、アルペジオ、タッピング、
ラスゲアードなど・・・。
<音楽的には?>
自分がベース弾きであるからかもしれませんが、ベースの方が奥が深いと思います。シンプルで
あればシンプルであるほど、奥が深いものです。ギターはフロント担当なので、良い意味で色々と
遊べますが、ベースは土台ですので、ベースがアレコレ遊び過ぎたりすると、サウンド全体のまとまり
に欠けてしまいます。
<リズム的には?>
ギターよりベースの方が難しいです。もちろんギターもリズムは大切ですが、ベースはバンド全体の
リズム感、グルーブ感、いわゆる「ノリ」、重厚感などを司る楽器です。地味で目立たない分、基礎的・
基本的な要素に影響してきます。
ベースのリズムが悪いとドラムも悪くなり、バンド全体が走ったり、もたったりします。
<楽器の値段的には?>
ほぼ、同等でしょう。ギターも1万円程度からVINTAGEの100万クラス、ベースも1万程度からVINTAGEの100万クラスまであります。ただ、種類・メーカー・型は圧倒的にギターの方が豊富です。
<理論的には?>
音楽理論は当然一つですし、ギターでもベースでも役に立ちます。私も楽典で音楽理論等を勉強
しましたが、ギターの方がコード(和音)を多用するため、また、アドリブでスケールを使うため、
音楽理論は役立ちますね。
ベースもスケールがあり重要ですが、ギター程多用しません。(ベースラインにもよりますが)
<性格的には?>
プレイヤーの性格も影響します。ギターは、やはりフロントなので目立ちたい、バンドのカラーを
代表したい、サウンドを引っ張って行きたい、等の性格の人向きのように思います。(ギターには
コンポーザーが多いですね)
ベースは土台としてバンドを支えたい、サウンドの基礎として支えたい、目立たなくても全体に影響
を与えたい等の人向きのようです。(ベースにはサウンドプロデューサーが多いですね)
ベースとギターを例えると・・・
家に例えれば、 ベースは基礎部分、ギターは上物部分になるでしょうか。
料理に例えれば、ベースは出汁、ギターは最後の味付け。
絵画に例えれば、ベースはデッサン、ギターは色付け・仕上げ。
文章に例えれば、ベースは基本構成、ギターは具体的な文章表現。
こんなところだと思います。
どちらも大切、どちらも簡単、どちらも難しいと思います。
後はご自分の趣味・趣向、性格、気持ち、身体(手が大きいor小さいなど)、リズム感などで変わっ
てきます。
以上、ご質問の回答(結論)は「引き分け」でした。
楽しい音楽LIFEを!