どんなハードケースでした?ギター型(フェンダ―の様な長方形でない)の茶色で、中のフワフワがピンクというか紫というか、場末のキャバレー(?)みたいなケバい色ではありませんか?或いはケース外側か黒で、中のケバケバは紺か黒というのもありますが・・・いずれにしろ、構造はほぼ一緒です。
※ケース本体は木製で、そこにビニールレザーが張られています。
※中のケバケバは、手芸材料で言うところのいわゆる『シール材』で、天然素材(毛皮とか)ではありません。
シール材とは、一時期『フェイク・ファー』(ニセ毛皮)として流行った素材で、いわゆる化繊(化学繊維)で出来ています。
で、余談ですがついでに。
実は、ギブソンのラッカー塗装とは完全に相性バッチリとは言えず、あまり長期間ケースに入れたままにしておくと、ネック裏の『ケース側に支えられている』部分の塗装が曇ります。
ただ、それは『何年』というオーダーでケースに入れっ放しにしておいた場合にのみ起こる現象で、また同様にシール材に接触したままになっているはずのボディでは、その様な曇りは見られません。恐らく小さい面積に『押しつけている』ことによってのみ起こる塗膜の変化と思われます。
長期間保管する場合は、ネックを支えている部分に(ジーパン規格でなく下着クオリティの柔らかいコットンやネル、ガーゼなど、化繊でなく漂白剤や染料も使われていない布を1枚当てておいた方がヨイでしょう。
・・・っというワケで。
>中をあけるとちょっとなんか変な臭いがします。
ギブソンに限らず、シェルが合板で内装がシール材のハードケースでは『何か匂う』ことが多いですが、ギブソンのオリジナルケースは飛びぬけて匂う個体が多い様です。
このニオイは、表面のビニールレザーや内装のシール材を貼っている接着剤のニオイか、或いはケースの芯材である積層合板の防虫・防腐剤のニオイと考えられます。
接着剤のニオイであれば使っているウチに段々抜けていきますが、合板の防虫・防腐剤のニオイなら・・・残念ながら完全に抜けることは無いです。(ケースを開けて陰干し、などという手段はあまり効果がありません。)
この種の薬剤は、天日にさらして温度を上げると一気に気化することが多いのですが、しかしハードケースも紫外線でモーレツに劣化するので、あまり直射日光に当てるのもどうか?と。
この『ギブソンのハードケースのニオイ』、古くなると益々強くなることがあり、実はリペアマンの間でも結構悩みのタネだったりします。消臭剤を仕込んだり(気化してニオイを分解するタイプはギターの塗膜にどんな影響を与えるか判らないので、活性炭などのニオイを吸着するタイプを使います)、思い切って水洗いした後ドライヤーで乾かしたり(ケース、痛みますよ~)、中には重層をバラまいて消臭した後、バラまいた重層を丹念に掃除する、なんていうヒトもいますが、ワタシが知る限り完全にニオイを消したヒトってまだいないんぢゃないかな?
どうにも気に入らないかもしれませんが、ギブソンオーナーやギブソンを手掛けるリペアマンは、大なり小なりこのニオイとつきあうことになります。こんなことで悩むのも、『本物のギブソンを手に入れた』ということなのかもしれません。
お礼
私のハードケースは黒のギター型で、中ふわふわは白色です。 検索すると、LB05さんが言われていたふわふわ部分がピンクっぽいのや グレーのハードケースもありましたが、たぶんそれと同じ型だと思います。 フェイクファーって服とかにも使われたりしますね。 毛皮にしてはちょっと硬いなって思ってたら、フェイクファーでしたか^^ ギブソンのケースって臭いがあるのが多いのですね・・・ 今は少し臭う程度なのですが、これが年々酷くなってくるとなると 辛いです。 でも、せっかくついてきたケースなので大事に使いたいと思います。 ありがとうございました。