なんかね、逃げちゃいけない問題だなぁって22個の回答が出ている時点で回答をつらつら見てみたんっすけどね、マジメかよ俺。やっぱ難しい問題だねこりゃ。
なんか俺の知らない所でいろんな事が起こってるね。
例えばニートって言葉ね。ニートって言葉自体は知ってたけど、何を指しているのか微妙に違うよね。労働意欲ゼロの無職をニートっつってんのか、能力はあるけど無職を言ってんのか、ただの怠け者と同義語なのか、それとも単に要領の悪い奴を指しているのか。。。どれが正解なんっすかね。
昔はニートなんて言わずにそれぞれの状況に応じて言葉を使い分けてたよね。例えば鴨長明みたいな俗世に完全に嫌気さしちゃった『隠遁者』ね。例えばしょっちゅう賭け事や色事に明け暮れてる金さん的な『遊び人』ね。例えば太く短く派手に生きてやるで仕事したりしなかったりな『フリーター』ね。でも『ニート』ってその辺の、その言葉指されてる人の事情ってのをザックリどっかに置いて来てるよね。だから人によって言わんとしている事は何となく正しいんだけどピントがどっかでズレてる感が付き纏うっつー。。。これじゃ平行線は確実でいつまで経っても接点は生まれねえよね。
この感じって、例えば『求人』でも言えるんだよね。
確かに職安行けば求人は出してるっすよ。俺も「誰か働いてくれねえかなぁ」って考えちゃう。ウチの場合人を雇えるまでに行ってないっつー悲しいお知らせがあるんっすけどね。だけど求人出す場合俺らに求められるのはそいつが『育てる必要があるか』『即戦力か』っつー選択肢なんっすよね。
今って実際そうでしょ?求人内容見てみたら露骨に『即戦力求む』だったりして、書いてなくても「即戦力?キミ、即戦力なの??」っつー期待臭プンプンさせて、ほぼど素人ですっつーのがわかったら「なんだよぉ早く消えてくれよぉ時間が無駄になっちった!!!」ってなっちゃう。。。ウチなんかはね、誰がどう見ても1発で『専門職』って分かっちゃうからそういうのあんまりないんだけど、雇う側の集まりで飲み会なんかするとみんな、みーんな『即戦力』を欲しがるよね。即戦力が早々フラッフラしてるわけねえだろ、と思うんだけどね。書いとけよ求人欄に、とも思うんっすけどね。
でもどこの会社も余裕がないのかそのセクションを部下に丸投げにしているのか、ど素人を雇って育てるっつー雇い方をしようとしないんだよね。戦力に出来上がるまでに1年~3年掛かるからね。1~3年の給料を『無駄な出費』と思うから『即戦力』ばっかり求めちゃうんだよね。
そんな『即戦力』しか求めていない職安の求人でも、書類に束ねてファイルにすれば「求人はある」なんだよね。数ばっかり目が行ってその質ってモノが蔑にされてるけど。。。
「働いてます」っつーのもそうだよね。
そりゃ福利厚生がしっかりしてて会社も潤滑に運営されてて、って所も多いけどさ、明らかに怪しげで間違いなく親に顔向けできねえような事もさせられてたりとかどう考えても法律20項目位引っ掛かるぜ、っつー会社も多いよね。でなきゃ秋葉原でやらかしちゃった『ワーキング・プア』も生まれねえよ。でもあの秋葉でやらかしちゃった奴なんかも働いてた頃は「職を持つ真っ当な人」扱いだったんだよね。
ニートに仕事譲れ、っつっても無差別殺人やりたくなるまで追い込まれる仕事なら、やらないほうがマシだしね。質問者様は多分この辺にモノ申したいからお題出したんだろうけどさ、『ニート』で全てを括れないのと同様『仕事』にも括りきれないいろんなモノがあるからね。詭弁を使えば振り込め詐欺だって仕事になっちゃうからね。
で、現実は「即戦力になりたいけど社員として働いた事がない」っつーのと「一応会社の歯車になったけど、そこ以外では使い物にならないのがわかってるから残ってる」っつーのと、「どこの会社でも一緒だと思ってたけど辞めてみて初めて会社が違うと国が違う位に全てが変わってくる事をようやく知った」っつーのだけでしょ?今の労働者年齢層って。あとはわずかばかりの管理職だよね。
俺なんかね、なんでこうなっちゃったのかなぁ…って考えちゃうよね。
俺なんかは好きだからってだけで職人的な仕事してるんっすけどね、昔っから職人にゃ金はねえって相場が決まってるから多くを説明する手間が省けるんっすけど、若いのが「仕事したいんです」っつったら「やめといたほうがイイよ」って7回くらい断るっすね。で、そんだけ言われてもまだ食いついてくる骨のある奴だけに教えていくんっすよ。職人の仕事なんてぇのはそいつが幾つだろうとど素人始まりに決まってんだからさ。だから安い給料だけどコツや勘所とか、時間を掛けて丁寧に教えるんっすよ。そうだなぁ。。。10年くらい頑張ってもらえればひとりで最初から最後までできるようになるんじゃね?出来上がりの質に関しては一生掛けて突き詰めてもらう所だけど。俺が教えられるモンを体得してもらうには最低10年は頑張ってもらわねえとね。
だからね、俺の仕事では『即戦力』なんて人間の完成品は要らないの。
第一職人的な仕事で『即戦力』っつったらもう自分の店持ってないとおかしいよ。即戦力なのに自分の店持ってない職人って、むしろ「人として、なんかあるんじゃね?」「商売道具で、人でもあやめたか?」って考えちゃうよ。例えばお鮨屋さんでも店が違うと流儀が微妙に違うからほぼゼロのスタート、1からやり直しで結局『即戦力』にゃならないんっすよ。規模はびっくりするほどミニマムだけど、その辺の事情は大会社と一緒っすよ。
でね、今の求人って完成系の『即戦力』ばっかり探してるでしょ?だからダメなんだよね。3年5年掛けてもイイやっつー位の才能の塊みたいなのを探して育てたほうが結果的にデカイ結果を持ってくるようになるんだよね。才能さえあればどんなカスタマイズだってできるんだからね。それを完成品の『即戦力』ばっかり探してもさ、無理だよね。おんなじ職種でも暖簾が違えば流儀が違うんだからさ。流儀が違ったらまた1から教えねえとトラブルしか生まれねえよ。
多分ね、職を与える側がバカなんだね。結局今の管理職に相当する年代の連中がバブルの頃に「銀行が金を貸す時に絶対見る『従業員数』が多いほうが金借りやすくなるから」で雇われた無能の集まりでしょ?瓦礫も山の賑わいの瓦礫どもでしょ?俺もほぼその年代だから言っちゃうんだけどね。そんな無能の集団が人なんか育てる事、できるわけねえよね。どうせその会社で一番の稼ぎ頭が気に入らねえからって瓦礫どもが結託して辞めさせちゃったんじゃねえの?そういうの、いっぱい見てきたよ。一番辞めさせちゃいけない『即戦力』辞めさせちゃったから、粟食ってんじゃねえのかな。。。
っつー事でね、働く意思は俺の500倍くらいあるのに育ててくれる会社がないっつー人も、道端の泥のほうがよほど生きるのに真剣って思えるようなダメな奴もひと括りで『ニート』っつーその短絡的に括っちゃう風潮は、気に入らねえっすね。人を育てようとしないですぐコマとして使いたがってる『即戦力』ばかりの求人出しまくってる企業の短絡さと同じオイニー(臭い)を感じて、気に入らねえっすね。肝心な「見るべき事」「やるべき事」を有耶無耶にするだけの紛らわしい言葉の出所が、なぁんとなく同じ所から出てるような気がして、気に入らねえっす。
俺はね、まず若いのを『育ててくれる』所が求人数の8割を満たさないとダメ、と思ってるっすよ。学校出たての若いのなんか、大人の初心者なんだから大人の中堅以上が教えてやんないと。そこまでやってまだ仕事しねえ、っつーならそいつをどうしようと文句言えると思うんだけどね。
お礼
ありがとうございます 今は不景気なので若いのを『育ててくれる』所はもう人十分雇えてるから 結果的に人を育てる気がない会社が求人雑誌に残っているんでしょうね