こんにちは。
蟲師というのは、コミックが原作なのですが、このコミックがなかなかすばらしい作品なので、ぜひ機会があればごらんになってください。
ぬいは、ある農村の女性で、蟲を呼んでしまう体質です。
夫と息子が、日照りに苦しみ、田に水を引くために、禁断の沼に行ってしまい、行方不明になります。
ぬいは、その沼にすむ蟲を調べるために、そこへ住みつき、沼の光を見すぎたために、銀髪で緑の目になっています。
さて、ある日、親を失い大怪我をした少年を拾います。
はじめは戸惑い、うとましく思ったぬいですが、母親のような感情を抱いていきます。
少年を追い出そうとしたのは、そこが危険な場所だと知っていたから。 そして少年の蟲を呼ぶ体質に気づいていたからです。
自分の体が蟲にむしばまれていることに気づいていて、残る時間が短いと知っていたため、少年を無理やり追い出し、その間に沼へ体を沈め、夫や息子と同じ常闇にかわろうとしていたところへ、少年が帰って来てしまいます。
少年は沼の中で常闇に襲われ、それを少年の片目とひきかえに助け、ぬいは常闇の中に消えます。
少年は銀髪・片目は緑(実写では黒かったけど)となり、体の中に蟲が入った状態で記憶を失って、その場を離れます。
さて、なぜぬいがギンコにこだわるのか。
強い母性本能のためだと思います。
冷たく接しながらも、わが子のように感じていたのでしょう。
それと、ギンコの中の蟲にひきつけられていたのもあるかもしれません。
ギンコはぬいに何をしたのか。(原作では、老婆のぬいは出てきません)
ぬいは「常闇」ですが、ギンコの中にいる蟲は「ギンコ」です。
沼には二つの蟲がいたのです。
沼にいた、常闇にとりつかれた魚も、ギンコと出会い、消えてしまうシーンがありました。
ギンコという蟲は、常闇を消してしまう、相反する性質をもっているのでしょう。(光と闇)
ギンコとぬいが接触し、ギンコが己の中の蟲を解き放って、ぬいを消してしまったのだと思います。
最後にギンコが消えていくシーン・・・特に意味はないと思いますよ。
また違う地へ旅立った、フェイドアウトのようなものです。
これは私の解釈ですので、一意見として聞いてくださいね。