今でこそ、ディズニーランドそのものにホテルがあり「ディズニーホテル」と称されていますが、最初ディズニーランドが開園したときには、ディズニーホテルはありませんでした。
またランド周辺の土地自体が埋立地で、JR舞浜駅も無く周辺も少しだけ住宅地が出来始めたばかりだったのです。
また、東京ディズニーリゾートはアメリカのディズニー資本が直接経営しているわけではなく、日本の運営会社が独自の経営を行っています。
この二つが合わさって、東京ディスニーランドを作る際にホテルまでは自前で作ることが出来ず、ディズニーランド用に買収した土地の一部をホテル用地に当てて、既存のホテルチェーンにホテルを作ってもらったのが「オフィシャルホテル」になります。
つまりディズニーリゾートが公式に(オフィシャルに)認めたディズニーのためのホテル(ただし別会社)というわけです。
そのため、開園の当初からディズニーランドと一体の宿泊入園ツアーを販売し、ランドとホテルを結ぶシャトルバスを運行していました。ディズニーリゾートラインが開通する際にも、ホテルのための駅を作りオフィシャルホテルとランド、シーへのアクセスを確保することになったのです。
このようにディズニーリゾート開発の当初から一体となって、リゾート開発に協力してきたホテルが「オフィシャルホテル」ということです。
それに対してパートナーホテルは、キャパシティの増大したディズニーリゾートの集客拡大を図るために、近隣のホテルと提携し便宜性を高めたものになります。オフィシャルホテルと違って、立地的には「ディズニーに近い」といえても歩いていけない場所のホテルもたくさんあります。
しかし、近年外国人の入園者も増えていることから「オフィシャルホテル」だけでは宿泊者をまかないきれず、シャトルバスなどを運行することでリゾートとホテルの協力関係を維持しているのです。これを「パートナーホテル」と呼んでいるのです。
これによりディズニーリゾートに遊びに来る人たちへ、幅広い宿泊施設を提供することが出来るようになります。
価格的にはディズニーホテルが一番高価格帯になり、オフィシャル・パートナーと順に下がり、そして提携していない近隣のホテルまであわせると、かなり広範囲の価格から自分の予算にあった選択が出来る世になっています。