基本的には、そういうのは使用者が決めるものです。
別に1980年代のパソコンでも、一つのHDDを
C:ドライブとD:ドライブに分けて使うことは自由でした。
ただ、Windowsという肥大化したOSが普及することによって
C:ドライブの異常消費という問題がおきやすくなり
自由に変更できないパーティション設定を
C:ドライブの容量不足が起きにくいようにする必然性が出てきました。
ゆえに、40GB程度までのHDDを搭載したPCでは
パーティションを分割しない設定で出荷されることが多かったようです。
もともと、Windowsのストレージ管理の仕組み自体が
8bitのパーソナルコンピューターでの利用を前提にしたCP/Mの模倣で
複数のストレージ装置を、システム用として活用することは難しいのです。
パソコンよりも歴史の長い巨大なコンピューターで生まれたUNIXでは
ストレージ管理の仕組み自体がWindowsとは大きく違うため
パーティション分割についての概念自体が違ってきます。
たとえば、WindowsではC:にアプリケーションを導入するのが普通で
大規模なアプリケーションを追加していくと、C:が不足し
インストール先をD:に分けたり、パーティション構成を見直し
リカバリーや再インストールを行なう必要が出ることもあります。
しかしUNIXでは、運用規模が大きいため、全面的な再導入は好ましくなく
容量が不足する用途についてのみ、そのディレクトリー単位で
まったく別のHDDに移し変えて運用を続けることができます。
同じことをWindowsでやれば、二つ目のHDDを繋いで設定した後
さらにC:\othersディレクトリーを使っていたソフトを
すべてE:\othersに設定を変更したり、管理面でめんどうくさいことになります。
UNIXでは、それはHDDの追加作業だけで、透過的に引き継がれます。
そういった管理構造の違いがあり、UNIX系OSでは
WindowsやDOSに比べると、パーティションは多数に分割することが多いと言えます。
10年くらい前には、普通4,5にわけてインストールするという指南もありました。
現在では2,3にわけるのが主流ですけどね。
もっとも、MacOSXの場合はUNIXとしての基本構造を引き継ぎながら
標準状態ではパーティションをあまり分割しないようになっています。
Windowsもそうだとは思いますが、技術的知識が無い人には
パーティションの使い分けを理解できずにトラブルが生じるリスクのほうが
より大きな問題だという考え方だと思います。
WindowsでもD:ドライブの必要性を説く人は多いのですが…
UNIX系OSで行なわれるような、一つのHDDに三つ四つのパーティションという設定
どういった理由で行なわれるのかは、ただ考えても理解できないと思います。
もちろんOSの構造的に、それをWindowsで模倣することに利点はほとんど無し。
要約すると、必要な容量と、管理の仕組みを理解したうえで
自分で決めて分割するもよししないもよしです。
使い方によってもオススメの構成というものも定まりませんから
何度か試行錯誤するくらいでいいんじゃないかと思います。
バックアップなどに使える大容量の外付けHDDがあれば
別に、パーティションを分けなくても
取り立てて、深刻な問題が生じるということも無いですしね。
お礼
なるほど、OSは関係なかったんですねw 有難う御座いました。
補足
どれも素敵な回答でベストアンサーを決めるのに迷いました。 ですから、ココは早い者勝ちという事で決めさせて頂きます。