一般に感染症は、食中毒や赤痢などの食べ物や飲み物から感染するもの、
マラリアやデング熱などの蚊などの虫から感染するもの、そして肝炎や狂犬病など
人や動物から感染するものに分類されると思います。
そして、セブ・フィリピンもこれらの感染症が多く蔓延しています。
さてご質問のセブでの実情ですが、勿論、宿泊場所や現地での行動などによっても
変わってきますが、普通の行動に気をつけていれば、それ程ご心配されることはないかと思われます。
注意点をいくつか記載しておきます。
1.食事・飲料について
生鮮食品など(サラダ・カットフルーツ・刺身など)
これらは、洗う時に使う水が生水であったり、あまり清潔でない包丁・まな板を使用して
調理される場合があるため、危険だと言われています。
特に刺身については、主に日本人観光客を狙って提供しているのですが
「生魚(貝)を生のまま切って出す」という部分しか理解されておらず
保存や調理方法が適切でない場合が多くあります。
飲み物について
生水(水道水)は危険ということはよく言われることです。
必ず、ミネラルウォーターなどを飲用して下さい。
また、特に飲み口部分が露出している缶類には注意が必要で、
必ず、飲み口付近を綺麗に洗ってから飲んでください。
(最低でもティッシュなどで拭って下さい)
また、氷についても同様です。冷凍ではウィルスは死滅しませんので
氷を使うと、生水を飲んでいるのと同じことになります。
その他
フィリピンには、屋台や露天も多くあり、ショッピングモール内にも
屋台形式で色々な食べ物を販売しています。
これらの場所は不衛生ですので、口にしないほうが無難です。
2.蚊について
これは感染症がなくとも防ぎたいものだと思います。
完全に防ぐのは難しいですが、以下のようにすればかなりましになると思います。
蚊取線香・防虫スプレー・防虫シートなどを持参し、可能な限り使用する。
蚊取り線香は現地のお店で買えます。(どこでも売っています)
私は、電池で動く携帯蚊取器を2個持参し、両足にくくりつけて歩いています。
3.その他
数年前にフィリピンで犬に咬まれ帰国後に狂犬病で死亡された方のニュースが話題になりました。
フィリピンは日本に比べて、野良犬や猫が多く、これらに咬まれる可能性は高くなります。
また、仮に飼い犬であっても日本のように、狂犬病の予防接種などは義務付けられていませんので
犬や見たら、ほぼ100%狂犬病を保有していると考えて間違いありません。
なお、狂犬病は咬み傷などから伝染することがほとんどですが、舐められた時に傷口などに
唾液が入り感染する場合もあります。
また、狂犬病は犬以外でもすべての哺乳類が感染する病気です。
従って犬だけではなく、動物を見かけた場合は不注意に触ったり近づいたりしないようにして下さい。
また、感染症の多くに対しては予防接種が可能です。
高額なものもありますが、ご心配であればこれらの摂取を受けてから渡航されては如何でしょうか?