タイには十数回、昨年も2度足を運んだ者です。いまのバンコク
情勢は、日米安保などで学生運動が激化していたときの日本の状況に
近いでしょう。首都バンコクの政府施設周辺や、抗議行動が激化して
いる付近は、たしかに危険です。
たとえば、ふだんなら日本人観光客もワンサカといるタイ伊勢丹
周辺が、今回は抗議行動の中心地となっています。そのため伊勢丹は
臨時休業していますし、怖いもの観たさに近づいたりするのは避ける
べきでしょう。デモの様子を写真に撮るなどもってのほかです。
いっぽう、タクシン派が固まっていない観光スポットは、ごく平穏
です。たとえば繁華街のシーロムなどがそうです。また、デモの原因が
あくまでタイの国内政治なため、外国人排斥運動などに発展することは
ありません。よって、無差別テロなども一切発生していません。
また、バンコク以外の都市では組織的な反政府行動はありません。
だからプーケットやチェンマイに行くなら、危険はないと言えます。
さらに激化する抗議行動も、おそらくは今月いっぱいで収束します。
タクシン派のデモ隊には、タクシン支持者が多い東北部の農村から動員
された農民がたくさんいます。いまは乾季の終わりごろで、5月からの
雨季に入ると、彼らは農村に戻って農業を再開しなければなりません。
事実、一昨年の空港閉鎖騒ぎも乾季の12月でした。GW はおそらく
デモ騒ぎも沈静化していることでしょう。なので、農民以外のデモ隊が
残って活動している一部の場所をのぞけば、街なかで突然危険なハメに
なるようなことはないと考えて大丈夫だと思います。
※物事に絶対はありませんから、GWに大きなトラブルが
発生しないことを保証することはできません。
お礼
アドバイスありがとうございました。旅行に行くのが、来月に入ってからなので、落ち着いてくると言う事ですね。東北部の農村から動員された農民がたくさんいることは知りませんでした。ニュースよりわかりよいアドバイスありがとうございました。少し心が落ち着きました。息子にも、タクシン派が固まっていない観光スポットは平穏だと話しておきます。ありがとうございました。