『ママレード・ボーイ』以前に「恋愛主流アニメ」ってありましたっけ?
『ママレード・ボーイ』(吉住渉原作、1994年~、東映動画製作)というアニメがあります。
wikipediaなどでは「トレンディドラマを意識した製作手法……」と紹介されてたりしますが、実は、「日本の連続テレビアニメとしては、『恋愛』要素一本で描いた最初の作品だったのではないか?」と私は思っています。ところが、それについて言及した文章を読んだ記憶がまるでありません。(私の認識不足でしたらすみません)
詳しく説明すると、それまでの「恋愛」要素を含んだ作品は、多かれ少なかれ、「他の要素」が作品の骨子として外せないものになっていました。
「恋愛もの」といって私が真っ先に浮かぶのは『闘将ダイモス』ですが、もちろんこれは「ロボットアニメ」です。
女児ものとしては魔法少女やスポ根、コメディが主でしたし、主人公の属性が「ごくふつうの女性」というもの自体、少数派かもしれません。
本格少女マンガに材をとるようになっても、たとえば『キャンディ キャンディ』は「少女の半生記的大河ドラマ」要素が強いと思いますし、『陽あたり良好!』だと「ホームコメディ」プラス、一部は完全に野球アニメになっていました。
唯一、これはどうかな? と思うのが『愛してナイト』です(原作は未読)。
ただ、アニメ版のほうは、「下町人情もの」としての要素がけっこうあったような印象をもっています。
これらに比べて、『ママレード・ボーイ』は、とにかく「好きだ嫌いだ、くっついた離れた」だけで長期間のストーリーを描ききっています。恋愛以外のエピソードも、けっして本筋の恋愛要素を食うようなことはありません。主人公・光希にしてからが、見事に目立った属性のない普通の女の子です(テニス部員ですが、優勝を賭けてどうの、という展開にはなりません)。
唯一、他の要素と言えそうなのは、「遊の出生の秘密とコンプレックス」くらいですが、全体に占める割合はかなり少ないと思います。
そういうわけで、本作は「初の恋愛主流アニメ」としてもっと認知されて良いと思うのですが、もしかしたら、私の見落としがあるかもしれません。
他に、これこそが「初の恋愛主流アニメ」では? という作品がありましたらご教示ください。
よろしくお願いいたします。
補足
ありがとうございます。 ちなみにこのタイトルはどう読むんですか?(^^;)