Drag'n Drop CDはプレマスタCD作成ソフトですね。
1,当然ですが、CDにデータを書き込むには、CD-R/RWドライブが必要です。
2,次に、CD-R/RWメディアは必ず追記が許されたモードで書き込まれている必要があります。
3,さらに、他のPCでソフトを選ばずに書き込みを行う場合はパケットライトソフト(PacketMan、DirectCD、B'sClip、InCDなどのソフト)での書き込みはしないことが条件です。
この中で該当する項目があれば、書き込みは不可能です。
この場合は、プレマスタCD作成ソフトを使っていますから3つ目のパケットライトは用いていませんので除外できます。
可能性があるのは1つ目と2つ目の項目です。CD-RWにデータを書き込むには必ずCD-RWドライブが必要です。CD-ROM、DVD-ROMドライブではCD-R/RWへの書き込みは当然ですが不可能です。
CD-RWドライブで書き込みを実行した場合は2つ目が該当となります。
CD-RWは書き換え可能ですが、それはあくまでパケットライトソフトを用いた場合です。また、プレマスタCD書き込みソフトで書き込んだ場合は書き換えは出来ず。全部のデータを一度消去して書き込むか、CD-Rと同じように後から追加書き込みしかできません。
追加して書き込みを行う場合でも、書き込み禁止マークを入れるDisc At Once書き込みや、Track At Once/Session At Onceの追記禁止書き込みを行った場合は、追加して後から書き込むことができません。
ご存じでしたか?
何故このような複雑な結果が生じるかというと、プレマスタCD作成ソフトは、CDを作成する専用のソフトのことです。CDとは音楽CDやCD-ROM、ExtraCD、VideoCDなどある規格に乗っ取り作られており、どれもが80年代に規格が成立しています。
これらには、データを後から追加して書き込むというルールがなくCDを作る音楽会社やソフトメーカー、映画会社、ゲームメーカーなどが作成したソフトを販売、配布するための媒体でした。
それに、追加書き込みを加えたのが、CD-Rで90年代に登場。これをサポートするために、Session At OnceとTrack At Onceの2つの書き込みモードが登場。
さらに、CD-RWが登場し、それに併せてCDRFSやPacketWriteと呼ばれる書き込みが登場しました。
これらは、規格がCDには準じないUDFをサポートしており、専用の書き込みソフトと読み込みソフトが必要となります。次世代Windowsでようやくハードウェアでの書き込みを正式にサポートし、専用ソフトを不要にする予定です。
具体的な違いは、
Disc At Onceと呼ばれる一度しか書き込めないモードが存在します。このモードで書き込むと、CD-ROMとの絶対互換が確保されますが、その代わり追加しての書き込みはどんなメディアでもできません。CD-RWは全てのデータを消去して再度データを書き込むことは可能です。
音楽CDの作成やVideoCDや配布用のデータディスク作成に向きます。
Track at Onceは追記を許可した書き込みモードで、CD-Rの利点を活用できます。このモードはWindowsXP(XA mode2のみ)でも搭載されており、最も使う確率の高いモードです。追記を許可していれば何度でもデータ量が許す限り書き込めますが、ライティングソフト上やWindowsXP上以外ではディスクの空き容量は確認できません。また、この書き込みでは2回目の書き込み以降にリンクブロックという継ぎ目が出来てしまうという欠点があります。さらに、CDの制約上必ず2度目の書き込み以降は1度の書き込みに14MB程度のデータ領域を不要に消費します。
CD-R/RWでは追記禁止モードにしてなければ、追記をサポート。CD-RWではさらに全消去をサポートしています。
Session At Onceは上のTAO書き込みのリンクブロックを排除した書き込みそれ以外の制約、利点は同じ。
PacketWriteは、独自のファイル管理を用いた記録方式、主に2種の規格が有名で、DirectCD方式とPacketCD方式があります。書き込みには専用のソフトを必須とする。データを小さな包み(パケット)に分けて書き込むため、安定して書き込め、ソフトがタスク常駐するためライティングソフトをあたかも使っていないように書き込むことができ、CD-RWではFDのように書き換えをサポートしています。
ファイルシステムはUDF(Universal disk format)を利用。個人で使うには最適ですが、配布用のディスク作成には不向きです。
という具合。
CD-R/RWは最近では搭載していて当然ですが、通常のディスクメディアとはちょっと異なる規格ですからご注意ください。このような制約はDVDの書き込み規格(DVD-R/RW/RAM/+R/+RW)にもあります。
補足
ん~、ってことはVAIOの「Drag'n Drop 」を使ってる限り、家と学校でデータをCD-RWに入れて持ち歩きするっていうのは不可能なんでしょうか。