こんにちは。バリ島は数回訪れています。
この島の文化や観光について書かれたものは夥しくありますが、あなたがこの島を知らないという前提で今回は自分なりの説明をしたいと思います。
この島に何回も行ったのはやはり好感を持っているからです。今改めてその理由を考えてみました。
1.とても大きな島です
これはどんなガイドブックにも載っていますが面積は東京都の2.5倍あります。島の真ん中に火山があって海岸まで裾野が広がっています。これは意外に知られていないようですが人口は300万人弱です。(数字の間違いではありません。ご自身で調べてみてください。)ということで、観光で行ったことがあるといっても観光地としてごく一部しか見ていない可能性があります。当然この大きな島をバックグラウンドとしているのでいろんな場面に出会える包容力を感じます。
2.インドネシア国内では相対的に裕福なところだと言われます
隣のジャワ島がこの国の中心ですが、観光収入やその他の産業が恵まれているからでしょうか、元来人柄も良く現地の人は泥棒はみなジャワ島から最近になってやってきた、というようなことをプライドをもって言います。観光客相手のあくどい商売は多くなってきましたが、それらに引っかからないようにこちらで気をつけて極力彼らの良い面を見るようにしています。
3.バリ・ヒンズー文化の色彩がなんと言ってもすごい
国の宗教がイスラム教のインドネシアで古来信仰されていたヒンズー教が昔この島に追い立てられて逃げ込んだため、もともとこの島にあった宗教観と混合してこの文化が形成されたと言われます。
一言で言うとインドとマレー半島の文化とちょっと遠くで日本の昔の神社やお寺にも通じているような風情、色彩をもったお寺や石造や絵画などが日本の田舎のように点在している緑濃い島です。
私がこの島を好きな理由のひとつに、子供のころ夏休みに田舎に行って農家の縁側でだんだん日が沈んであたりが暗くなってゆくような、あの懐かしさをなぜか感じるということがあります。
誰かが書いていましたが夕刻のほの暗さの中にろうそくの明かりがひときわ明るく燃えてその影がどこまでも闇に続いてゆくような赤と黒の心象風景とでも言いましょうか。
4.どこに泊まるかでまったく違った印象を受けるでしょう
アジアの新しいリゾートは未開拓の街から離れた場所にぽつんとあるところが多い中で、ここは島のバックグラウンドがしっかりしているため街歩きや名所めぐり、ブランド物を売るショッピングセンターや高級レストランまで例外的にそろっています。ビーチリゾートのヌサ・ドゥアなどは欧米系のホテルが集中していますし、ジンバランの方に行くとプライベートビーチを望み蓮池や天国のような庭を配した高級リゾートがあります。有名な山の手のウブドゥにはビーチリゾートとは風合いのまったく違う渓谷沿いに緑の椰子の森に囲まれてコテージや高級リゾートが点在します。大きな島ですから、このほかにも欧米人がお忍びで出かける隠れ家リゾートなどロケーションはさまざまです。
5.ケチャやガムラン音楽
詳しい説明はほかの情報源に譲りますが、芸能や音楽は観光客向けにもいろいろなところで上演されています。興味があれば毎晩違う場所で見てみるのも面白いです。これが先ほど書いたバリの「色彩」と対応する「音」のイメージで私の中では一体になっています。
これらは比較的最近に植民地時代のヨーロッパ人が地元の宗教行事を芸能として演出したというやや人工的な歴史を持ちます。ただそれだけに洗練されていて関心を集めているともいえます。
6.好き嫌いは人さまざまでしょうが・・・
とはいえ世界的な観光地ですので商業主義の荒波にもまれているものは確かです。俗化していることは否めません。もし以上を読んであなたがやはり行って見たいと思うなら、どういうバリを体験したいのかポイントを絞るのが良いと思います。多少お金をかけてもどこに泊まってどこを観るのか、広い島ゆえによく準備されると失望も少ないと思います。たった数度訪ねただけのバリ島ですが、観光客としての視点でご参考になればと思います。
お礼
ありがとうございました。何度も行きたくなるほど 魅力的なのでしょうね。いつか行くなら彼と行きますが、密教が好きな彼なので寺院・遺跡などを中心に回りそうです。 バリに行くことが決まり、もっと悩むことがあったらまた教えてください。 ありがとうございました。