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オペラが現代風なのはなぜ
お世話になります。 このごろ?オペラの上演が現代風なのはなぜでしょう? モーツァルトのオペラも現代風で背広を着たりしています。 例えばフィガロなんかでは貴族はほんの一握りの特権階級 でそれを前提に書かれていると思います。 それがなんかもっと緩い感じの気がします。 魔笛もやたらモダンなものもあって、厳かさも薄れています。 内容によっては面白い物もありますががっかり感があります。
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ひとつはオペラハウスの運営上の理由があるだろうと思います。 オペラハウスは年間にかなりの回数の上演をしますので, いつ観ても同じような調子のものばかりにならないように 古いスタイルのものと,美術としては新作になるようなものを バランスよく扱っているのではないかと思います。 もうひとつは, 舞台美術や衣装,バレエなどを担当する人も芸術家ですので, 過去にあったものを繰り返すだけでなく,新しいものを追究し, 創作していかなければならない使命があるのは理解できます。 以下,余談ですが,私も保守派で, 時代背景に合わない背広姿の中世の騎士や貴族は見たくありません。 話の筋書きとしての時代感覚がありますので,この時代にTシャツ? ビルの社長室に徳川家康がいる不自然さと同じくらいに 気になってしまいます。 衣装でがっかりする可能性が高いのでDVDも買えません。 http://www.hmv.co.jp/product/detail/2772388 このデザインからは想像できませんが背広です。 http://www.hmv.co.jp/product/detail/2628967 銀色のタキシードです。 http://www.youtube.com/watch?v=yz8suhKilcQ&feature=related いろいろとあるものですね。 電子音も気になることがあります。電子音と気付かないようなものなら いいのですが,明らかに「電子音」というものもあります。 ライオンが吠える音とか。
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- tyo-eirei
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一般的に、歌劇における古典作品の時代設定を現代に移したり、現代的な衣裳で演じたりするのは、クレンペラーという指揮者が1927年から1931年まで監督を務めたベルリンのクロール歌劇場から始まったと言われています。 当時のベルリンには国立歌劇場と市立歌劇場の2つがありましたが、クロール歌劇場は国立歌劇場に属し、従来のレパートリーの新演出と新作を積極的に取り上げる、という方針のもとに設立されました。 ただ国立歌劇場の一部ということもあってか、予算がほとんど回ってこなかったそうです。その為、舞台装置や衣裳にお金をかけられず、ある公演で、衣裳に困り、仕方なく背広で歌劇を演じたそうです。 それが、世界初の「背広で古典歌劇」の始まりであったのかどうなのかは、わかりませんが、元々新演出をするのが目的でもあった歌劇場なので、その後は意図的に背広で演じる事もあったようです。 それからは、クロール歌劇場に刺激されたのか、他の歌劇場でも斬新な演出が始まり、あっという間に世界中に広がったそうです。
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興味深い御回答ありがとうございます。 確かに膨大な金額がかかると思います。 歌手、オーケストラ、美術、衣装・・・ ウィーンにいたときはよく見に行って驚きました。
- gldfish
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同じ演目を、過去にあったものと似たり寄ったりな演出で表現すれば「大衆をそこそこ呼び込む定番舞台」にはなるでしょうが、誰にも注目されないですし、評価もされませんね。 本来芸術とは、過去のコピーを繰り返す事でもなく、過去の作品を現代向けにちょっぴり変えるだけのものでもなく、常に新しいものです。(tanukiwienさんがお話で指している舞台作品が本当に新しいかどうかは別として。) それは、脚本であれ、振り付けであれ、舞台美術であれ、そうです。芸術であり続ける為には、今ならではの表現を追求するしか無いのではないでしょうか。そういう意味では、昔のやり方そのままで演じる方が「変則版」とも言えるかもしれません。「厳か」どころか、そっちの方が「受け狙いでチャラい」なんて見方もあるでしょうね。 「(オーソドックスじゃないと)がっかりする」とおっしゃっている時点で、質問者さんはもしかしたら芸術とは程遠い感性のところにいるのかもしれません・・・まぁ否定しているというよりも、それはそれでそういう楽しみ方もいいでしょうが。 じゃあ、なんで音楽は昔に作られたものを使うのか・・と言われればそうですが、なんとなくわかる気はしますね。音楽はあくまで「素材の1つ」であり、素材は組み合わせや加工の仕方によって、全く別物になります(一応新たな「芸術」と呼べる)よね。 それから、人気のクラシック曲を使えばそれだけで客が見込めるという点。舞台に興味がある層(あるいは舞台を作り出す人達)とクラシックを聴くような層が被るという点・・・あるいは音楽の中ではクラシックが権利の面で扱い易いというのもあるかもしれませんね。まぁ色んな意味で「既存のクラシック曲を、新しい表現で演じる」意義はあるというところなのでしょう。
お礼
ご回答ありがとうございます。
お礼
ご回答ありがとうございます。 なるほど上演の問題もありますね。 ウィーンでもそのシーズンまとまった演目で 数日で繰り返されるような感じだった思います。 また、見込みめるお客さんの数もあるのでしょう。 ただ、非日常な演目を期待して行ってあまりにも 時代背景にあわないものは見たくないです。 DVDにもいろいろあるのですね。 検討して買うようにしたいです。