自由が丘に専門店があります。私はここで十年以上前に買い物をしたんですが、今ネットで調べたところまだ営業中のようですね。1976年に開店となってますから長いんですねここ。
さて、h_mixxさんがどのようなオルゴールをお探しになっているのかわかりませんけど、もし “ちゃんとした” といいますか、ある程度高額のいいモノを欲しいということであれば、通信販売や店での取り寄せはやめたほうがいいです。つまり、実物を耳と目でしっかり確かめてから買うべきだと思います。
私が買ったのはリュージュのシリンダー型三曲入りで、あるところで見たオルゴールが素晴らしい音だったので、曲目とリュージュというメーカー名だけ覚えてました。それで最初は百貨店で探しましたけど、ものが無かったのでカタログを見せてもらって注文したんですね。
音の良かった、私が最初に見たものはクリスタルのケースに入った高級品で、さすがに高いので普通の木のボックスに入ったものにしました。中のムーヴメント(機械の部分)は同じものなので、音は一緒だろうと考えたんですね。
しばらくして届いたものを帰って鳴らしてみたら、どうもなんだかそのー、ぜんっぜん違うんですよ音が。もちろん曲は同じですけど、響き・鳴り・音の伸び、なんだかよくわかりませんがとにかく全然ダメなんですね。だいたい音がビビッてましたから。
こちらも素人ですからわけがわからず、しかし何万円もするものを奮発して買ったんですからこれでは納得がいきません。あれこれ調べていくと自由が丘に専門店があるというので行ってみました。
店の人にいきさつを話すと、オルゴールはムーヴメントは同じものでも箱の材質や作りでも鳴りかたがまるで違うものだという説明でした。ふーんそんなものかいなと試しにそこにあるリュージュを鳴らしてみたら、なるほど確かに違うんですね。まったく違う。
さらにはムーヴメント自体も手づくりですから、ひとつひとつ出来不出来があると。そんな話を聞いて、結局オルゴールってのは一品ものの世界なんだなということを知りました。カタログ販売は言うに及ばず、ショウウィンドウに入っているものでも見ただけで決めてしまってはいけません。
その「ドレミ」という店では、すべて主人が耳で聞いて音を確かめたものだけを置いているそうです。さすが専門店です。
店には私が最初に百貨店で注文したのと同じ型のもありました。しかし、やはりそれでも少し貧弱な音なんですね。木の材質が普通のものだからです。すると同じ曲目で、クルミの根の木(すごく堅いらしい)を使ったものだというなかなか豪華なものがありました。鳴らしてみると、これがもう夢のような素晴らしい音で、びっくり仰天ですよ。高音の伸び・豊かな低音・そしてなんともいえない中音域の音色。
うわーこりゃ最高だと思って値札を見たらこっちも最高で(笑)、かなり悩みましたけど結局出直して買うことにしました。清水の舞台から飛ぶつもりというのはあのことを言うんですね。最初のを買った百貨店は池袋の西武ですけど、事情を説明したら引き取って返金してくれました。助かりました。
そういうわけで、6ケタしましたけど思い切って買って良かったです。今でも我が家では家宝として月にいっぺんくらいは鳴らしています。変わらず素晴らしい音です。
高級タイプの購入を考えておられるのなら、ぜひとも専門店で探すことをお勧めします。
お礼
ありがとうございました。 友人に誕生日プレゼントで購入を考えておりまして、自由が丘に見に行きたいと思います。