こんにちは。
モーツァルトのトルコ行進曲は有名で好まれる曲なので,発表会で選曲される先生もいらっしゃるようですが 聴いた感じよりはるかに難易度が高いです。
ピアノピースでも難易度はBになっていて 花の歌やエリーゼのためになど 発表会でもお馴染みの有名な曲と同程度の扱いですが 私が難易度をつけるとすればCで良いのではないかな…と思うほどです。
オクターブは 手の大きさも勿論ですが テクニック習得の前段階として 手首の柔軟性が非常に重要です。ハノンにあるように3度6度の和音で手首の上下運動を楽にこなせるようになってオクターブなんですね。
なので もし,手首の柔軟性も習得できていない状態で 無理やり手を闇雲に拡げて弾いても 間違ったテクニックが身についてしまう可能性があります。
もし トルコ行進曲をこのまま発表会で弾くのであれば オクターブ,分散オクターブ(コーダの前です),オクターブの和音は全て6度に変更して頂く事をお勧めします。
質問者さまが6度の意味を分からなくても 先生に伝えればお分かりになるはずですので。
オクターブ奏法で弾く部分の3小節目は 左手の音がレ→レ#になるので 右手の6度和音も左手がレ#の所はレに#をつけます。(具体的にはレ#とラの音になるという事です)
分散オクターブも6度にしますが 分散オクターブのテクニックは オクターブと違って上下運動ではなく 手首の半回転(シュッテリングと言って,ドアのノブを回す感じの手首の動きです)ですので これもシュッテリングのテクニックを習得していないと 6度にしても分散させて弾くのは辛いかもしれません。
曲を変更して頂く場合の選曲ですが。
過去の発表会で弾いた曲のみの情報で 現在使用している教則本がブルグミュラーなのか ソナチネなのか ツェルニーは何番なのか 具体的に分かりませんが
3ヶ月後という事 オクターブが辛いという事 指がよく回るという事 過去の発表会の選曲の傾向から テンポが速く 軽い感じの曲が良いかな…と思いましたので ご参考までに少し挙げさせて頂きます。
難易度が高いものは選曲していませんが 難易度が高くなくてもきちんと弾ければ 発表会で映える選曲をしたつもりです。
試聴サイトはご紹介できませんが(すみません,汗)
☆ギロック作曲
*ワルツ エチュード
(ギロック・こどものためのアルバムより)
☆ギロック作曲
*雨の日のふんすい
(ギロック・こどものためのアルバムより)
☆ギロック作曲
*雪の日のソリのベル
(ギロック・こどものためのアルバムより)
☆ギロック作曲
*森のざわめき
*はちどり
*ダイアナの泉
(ギロック叙情小曲集より)
※1曲が短いので2~3曲選曲して弾くと良いと思います。
あっ。忘れました。
ギロックこどものためのアルバムからもう1曲。
☆ソナチネ
第1楽章3楽章が面白いです。
☆アンダーソン作曲
*ウォーターローの戦い
これは軽い感じとはちょっと離れますが 指がよく回るお子さんには良いと思います。左手にオクターブが出てきますが 低い音のみにしても全く問題ありません。題名の通り非常に勇ましい曲調ですので お子さんの性格が活発なら合うと思いますね。
☆ブルグミュラー作曲
18の練習曲より
*第2番「真珠」
題名の通り 真珠を転がしたように 粒の揃った真珠のように音階が弾けると美しいです。
*第5番「泉」
美しい曲ですが こういうタイプの曲に慣れていないと結構難しいかもしれません。
*第8番「アジタート」
やはり1曲が短いので組み合わせて弾くと良いかなと思います。
少し変わった曲調で。
「軽い」には程遠い感じで 悲壮感溢れる?曲を。
☆エクスタイン作曲
*ラプソディ
(大村典子ピアノピースセレクション・メルヘンとファンタジーBより)
後は。。。
☆グリーグ作曲
*小鳥
と
☆シューマン作曲
*サンタクロースのお爺さん作品68-12
の2曲を組み合わせて。
(ピアノのためのロマン期名曲集・上巻より)
同じモーツァルト作曲で。
☆幻想曲二短調
これも左手オクターブは低音のみ 右手オクターブ和音は6度和音にすれば問題ないです。
最後の3曲は結構難易度は高いかな…と思いますが トルコ行進曲を発表会の選曲にされるのであれば 弾けるかもしれません。
キリがなくなってしまいそうなので このへんで失礼しますが 最終的には先生にご相談なさって,よくご説明して頂いて下さい。
私はお子さんの先生のお考えは ご質問内容だけで判断できません。
ご指導に熱心な先生であれば 私が挙げた以上に様々な曲を提案して頂けると思いますし オクターブが辛いことに対しても 適切なレッスンをして頂けるはずです。
そういうところで 現在の先生が熱心にご指導くださる方か否か ご判断して下さいね。
ご参考まで♪
お礼
ご丁寧なご回答ありがとうございます。 娘は“ブルグミュラー”があと1曲で終わり、併用していた“ツェルニーやさしい20の練習曲「30番練習曲の前に」” という教本を終えたところです。 あれからいろいろ迷ってみたものの、このまま続行することに本人があまり乗り気でなかったようなので ひとまず別の曲をと思い2日前から練習を始めてみました。 悩みに悩んで選んだ曲は“ワルツ エチュード”です(^-^) 実は先生には明後日まで1週間ほど連絡がつかず、承諾していただけるかどうかもまだ分からないのですが・・・ 正直焦りもあったので失礼かなとも思いつつ、このまま手をこまねいているよりはと進めてしまいました。 選曲にあたっては挙げていただいたギロックの曲も何曲か聞いてみました。 幻想曲ニ短調も考えてみたものの、少し難しいかなというのとやはり指がネックではずした経過が有ります。 教えていただいた6度への変更も選択肢に入れて、先生にお願いするほうが良いのかもと思いつつ 娘の気持ちは“ワルツ エチュード”に向いているようです。 同じ曲を挙げていただいて正直少しホッとして、とても嬉しかったです。 他に挙げていただいた曲も今後の参考にぜひ聴かせていただきたいと思います。 今週中には何とか決定したいと思うのですが、結果のいかんに関わらず こうしていろいろな方々にお時間を割いて貴重なご意見をいただけることに大変感謝しております。 ありがとうございましたm(_ _)m
補足
遅くなってしまいましたが 皆様へのご報告も兼ねてこちらから失礼させていただきます。 結局、発表会の曲は“ワルツ エチュード”に決まりました。 先生からは「もう少し難しい曲を・・・」と言うニュアンスのお言葉があったのですが 練習も開始してしまい、娘自身が出来ればこの曲でという気持だったので尊重していただきました。 発表会で納得のいく演奏が出来るよう、後は練習あるのみです。 “トルコ行進曲”も気にいっていたようなので、いつかリベンジの機会があればと思っていますが(笑) ご覧いただいて一緒に考えてくださった皆さん、ご意見をいただいた方々、本当にありがとうございました!