●19路盤対局は 布石 定石 手筋 詰碁 空想力(読みの力)の総合力が必要ですが、初級者では明らかに非力ですし 初心者に こうした能力があるはずもありません。
●囲碁は石と石の戦いです。 どちらが盤上において優勢に石を働かせることができたか。 その結果として地の数(相手の石を捕獲している場合には その数を加算した数)の多いほうが勝つものと決まっています。 そのためには 石の形の構築力が焦点となり その基礎として手筋と詰碁の分野があります。 まず、初心者および初級者は 手筋と詰碁の能力を高めていく必要があり、 その知識を基礎として布石および定石の能力を高めていくのが順序です。
●19路盤の囲碁を どのように理解すれば良いのかが 疑問としてあることでしょう。 これが〔初級の壁〕と言っても過言ではないような問題であって、それが一定程度理解できるようだったら 初級レベルは卒業ではないでしょうか。 その点について 日本棋院理事長の大竹英雄名誉碁聖がオモしろい表現をしたことがあります。
〔終局後の盤面をみて 自分の打った石が地の形成に どのような働きをしたかを考えると良い〕
このような趣旨ですね。 これはNHK囲碁講座における言葉だったのですが、初心者向けの指導用語として終生忘れることはありません。 19路盤対局における囲碁の感覚を醸成する点で効果を期待しています。 その効果を発揮するためにも まずは簡単な手筋と詰碁を覚えていくことが必要です。
●棋譜については手元に資料がありませんが、確認してみます。