美女に惚れられた男達
下世話な話で恐縮ですが、黙っていても何となく分かるのが、出来上がった男と女の仲でしょう。
昨日までのよそよそしい態度はどこへやら、一旦そういう関係になると明け透けになっちゃうのが、女性が持つ顕著な特性の一つといって差し支えないかも知れない、それはもう見事に甲斐甲斐しくなるもの、少なくとも傍から見る分には。
さてスマッシュ・ヒットを記録した映画 『 青春の門 』・・、本作の東映側プロデューサーであった 日下部五朗 氏の著書に依ると、そのキャンペーンで札幌を訪れた主演の 松坂慶子 嬢他御一行、当時超の付く売れっ子であったこの天下の美女が 日下部氏 を含む制作スタッフの面前で、 当作の監督 深作欣二 氏 が食べ残したラーメンを啜ったと言います、まあこれほど分かり易い例えもないでしょう、ああ!、出来ちゃったんだと・・。
つまり当時美人女優の代名詞を欲しいままにしていた 松坂慶子 が、不倫相手という名の自分の男 深作欣二氏 の為に惜しげも無く裸体を晒し観客動員に大きく貢献したのが、『 青春の門 』であり 『 蒲田行進曲 』 であった、そういう事だろうと思います。
何せその当時の邦画は、主演女優の脱ぎっぷりの良さが興行収入に直結していた面が否定出来ない、それ故彼女に限らず数多の美女がスクリーンにその美しい裸体を晒しました、 「 必然性があれば脱ぎます! 」 って 「 一体何のこっちゃ ??? 」 、頭が悪い私には全く理解不能なこのセリフを何度聞いたか分からない、言い換えれば脱がせるのがプロデューサー・監督の手腕と言えぬ事もなかった時代。
ただ 深作さんに惚れていたのはその通りでしょう、何せ当時の彼女は最も視聴率と銭が取れる女優にして 「 松竹の至宝 」 と呼ばれていた頃です、当然ながら監督が持つキャスティングへの僅かな宰領権に縋る必要など更々無かったはずですから。
敢えて断言しますが、或る一定の年齢を過ぎた男はツラでモテるんじゃない、そんなものはいいとこ20代まで、そしてそのお相手も嘴の黄色い小娘に限定されるのではなかろうかと・・、また年齢でもないんでしょう、因みに当時の 深作氏 が推定60前・・一方の 松坂慶子 が20代後半、深作さんはその後30歳以上歳が離れた 荻野目慶子 と浮名を流しておりますからねぇ、推して知るべしです。
『 仁義なき戦い 』 以来、当代の売れっ子監督 深作欣二 の持つ男の色気がそうさせたのか、はたまた別に理由があるのか・・。
以上、貴方が知る美女を惹き付けたモテ男をお教え下さい。