男性が結婚しない(結婚できないを含めます)はいくつかあります。
1.結婚(セックス)に対する考え方の変化:結婚というのは社会による性管理という側面があります。つまり、以前はセックスは夫婦にならなければしないものという通念があった。特に女性側に未経験であることが求められていましたが、それがいつの間にか、結婚前に経験済みなんて当たり前になってしまいました。結婚以外の場で性的欲求が満たされるならば、あえて結婚する必要はないと考えるものが出てきてもおかしくありません。
2.経済的要因:男性自身に経済力が不足している場合、共稼ぎを選べば良いのですがそれを選択したくないと考える。で、経済力がついてからと考えるので婚期が遅れる。同様に女性の側からみれば、経済的に自立し一人で生活していけるなら結婚する必要はないと考える人が多くなってきた。
3.社会的要因:上記の経済的なものから、女性側に結婚願望が乏しくなり、結婚したい男性にとって条件が厳しくなった。また、男性にとってもいわゆる家事つまり生活していく上で必要なことが電化製品・流通の発達により、容易にできるものになりそうした面からも結婚への欲求が減少した。
4.核家族化:核家族化の進展により、子供世代の人間は両親から世話をされるということに慣れてしまい、自分が世話をする側になる(親になる)という意欲や能力が低下した。つまり、自分が楽しめなければ嫌だという感覚の人間が増えた。逆に言えば「我慢する能力」の低下。
5.個人的要因:上の5の要因がさらに発展し、対人的な行動スキルがない、または低下している人間が増えた。これは、他人に対する行動が普通ではないということ(異常性の無自覚および自分は常に正しいと思いこむなど)と、同時にそういうことを許容する能力の低下をも意味します。結局、恋人としてなら良いが、結婚して家族となることには抵抗があるということになりがちです。
6.結婚観の食い違い:戦後日本の社会の変化の中で、結婚に対する考え方が多様化し、同じような価値観・考え方を持つ相手と巡り合う可能性が低くなった。離婚の増加の一因でもあります。
以上のようなことを、この「教えてgoo」「OK Web」における恋愛相談などの質問項目および皆様のお答えを見ていると強く感じます。
お礼
こういう論理的な意見を待っていたのです。鋭い分析ですね。 私の場合、1~3の要素が強いかも知れません。 かくゆう私も40代後半でまだ独身ですが、 マザコンも強く、女性を含む対人関係がまるでダメなので、結婚に関心が持てないんですね、 また、世の中が慣習やコミュニケーションを強要もせず、一人暮らしの世界を堪能できる時代になったとも言えるでしょうね。 他人が入り込む余地が無い世界が現代人にとって実に有難い事であるとも言えるでしょう。 日本社会、日本人が自由で奔放でなりふり構わぬ生き方を始めたと解釈しています。 貴重なご意見ありがとうございました。