はじめまして、こんにちは。
家電や機器の修理を米軍基地の近くでやっている立場から書き込みします。
メーカーの立場からは「日本国内仕様を海外で使うのはご遠慮を」なのですが、家電機器の内部で交流100Vを直流に変換して使っているTVやAV機器では基地内でだめもとで実験して、アメリカでの電圧である120Vに接続してもあっさり動いてしまうことがあります。電源回路自体がある程度マージンをもっている、直流に変換する回路で出力の電圧を調整している、というところがきいているようです。一方100Vを直接モーターやヒーターで使う機器は、過熱の危険がぬぐえません。
もうひとつ気がかりなのが、「これだけの100V使用製品を動かし続けられる変圧器は、重くて高価」という点です。食器洗い機だけで1000Wを超えるので、余裕を見込んで2000Wクラスの変圧器が必要ですが、数万円・約10kgというヘビークラスになってしまいます。機器の送料+トランス(変圧器)の送料が高くつくのでは、と気になりました。
TVは「放送形式は同じ」なのですが、日本のチャンネル設定とアメリカのそれとでは送信されている周波数が違います(日本で8chを設定したTVでは現地の8chは映らない)。 あげられた機器の中で割合問題なく動いてくれそうなのはDVDプレーヤーぐらいじゃないか、という感触です。おすすめはできないんですが..。
万が一の故障のとき、対応が難しいのも事実です。まったく同一の製品でも海外では別型番で販売している家電が多く、同じ製品でも海外では純正部品を手に入れるのに苦労することがあります。日本仕様では海外のメーカーサービス会社で部品が出ないことが多く、修理不能、ということもありえます。
転勤が多い地域のコミュニティだと、中古家電を格安で取引するショップなどが多くあります。米軍の方々もこうした店をよく利用しています。こうしたショップをうまく見つけてあげると財布にやさしい生活ができますよ。