No.3さんが制作の工程について解説されておりますので、私はもうちょっと突っ込んで解説してみたいと思います。
テレビの連続アニメで各話ごとに絵が違って見えるのは、その回を担当した作画監督に原因があります。
そもそも作画監督とは、数名からなる原画チームの絵の違いを修正して、キャラクターデザインの通りに、或いはそれに限りなく近づけて、全体の絵を統一させるのが仕事です。
しかしその作画監督も、ほとんどの場合ローテーションで交代をします。
すると作画監督も原画マン同様に複数人いる訳ですから、皆同じ絵を描けるかと言うと、やはり難しい訳です。
つまり各回の絵の違いは、主に作画監督の腕の違いが表れていると言うことになる訳ですね。
また作画監督の仕事である原画の修正も、キャラクター(主に表情)の修正だけする人、動きも含めて全部手を入れる人など、人によってその作業内容は違うこともありますから、そういう部分も各回の絵の違いとなって見えてくることがあると思います。
余談ですが、比較的スケジュールや予算に余裕のある作品では、各回の作画監督の上に、さらに「総作画監督」を立てて(映画では後述の動画作監も含め、この方式を採っていることが多い)、作画全体のクオリティコントロールをしていることもあります。こういう場合は、得てしてキャラクターデザインをした人がやっている場合が多いようです。また、さらにこだわる事ができる場合には「動画作監」(動画の修正作業をする人)を置いていることもあります。
(さらに余談ですが、昔は原画マンの個性の産物であるアクの強い絵や動きをロクに修正もせず、あまっさえそれを売りにしていたアニメ作品も多く、またファンもそんなのに熱狂していた時代も確かにありました。ホントあの頃は受け手も送り手も、まさに熱に浮かされていたとしか言いようがありません.....^^;)
以上ちょっと長くなっちゃいましたが、よろしければ参考にしてみて下さい (^^
お礼
早速のご回答ありがとうございます。 >ドラえもんは、チームごとの差がでにくい絵だし クレヨンしんちゃんもそうだと思うんですけど・・・ 子どもの目にも余るような違いが、昔はなかったような気がしたので質問させていただきました。 「実はスポンサーが・・・」とか「視聴率が・・・」とか、そんな事情がないでしょうか?