ベスト盤を出すケースというのは、何通りかのパターンが考えられます。主だったところをあげると、
1)まず昔よくあったのが、年末商品的な考え方でレコード会社が企画して、手持ちのアーティストのベスト盤シリーズを出す。大体11月~12月初め位にリリースされます。
2)次にアーティストがレーベルを移籍した場合に、旧レコード会社(レーベル)にはベスト盤のようなものを出す権利が与えられる(ことが多い)。また移籍後一定期間は新譜を出せないといった規定もありますから、その間の「つなぎ」として、旧レーベルからベスト盤を出すこともあります。
3)あと、先のケースに少し似ていますが、(曲が作れないとか色んな理由で)新作を出す間隔が長くなってしまった場合に、「つなぎ」として企画される場合。
4)ファンサービスのような形で企画・編集されるもの。
5)最後にそのアーティストが引退、もしくは解散といった場合の記念盤的なもの。
これでいうと、B'zとかサザンというのは[4]のケースで、むしろ例外的なものだと思った方がよいでしょう。ベスト盤というのはそもそも[4]のケースじゃないのか?と言われそうですが、現実には[4]の名目を打ち出していても、実情はその他の何れかに当てはまります。
現在多くなっているのは[2][3]のケースで、[2]であれば何らかの方向性の食い違いで移籍するようなケースもあり、移籍後に出来てきた作品はそれまでの路線と同じものだとは限らない、そしてそれが一般大衆に支持されるとは限らない。[3]であれば、アーティストとして壁にぶち当たっている時期ともいえますから、その後の作品に対して支持が得られるかどうかの保証はない。それがgessiさんが書かれている、ベスト盤リリース後のパワーダウンの印象につながっているのだと思います。
またレコード会社にとっては、ベスト盤というのは、新作に比べれば「安全パイ」ですから、その企画に対して躊躇するようなことはしません。もしアーティスト側がすでに活動に限界を感じていて、解散を見据えたベスト盤企画を出してきたとしても、売れない新作を出すよりはそちらの方を選ぶのは当然でしょうね。ま、これは[5]のケースに近いですが。
お礼
皆さん、回答有難うございます。一人一人お礼してると大変なので(ものぐさですいません。)nutsサンの欄を借りさせていただきます。 正直言って安心しました。というのは、自分の好きなグループがもしベストを出しても、その後すぐに解散する可能性は少ないということが分かったからです。また、その他のことの知識もたくさんついて、この質問をして良かったと思ってます。