何も無いっちゃ何も無い所なんですが、私はラオスでは北部が一番好きですよ。
基本的には少数民族系の萱葺で高床式の家々が建ち並び、平地には水田・山地には畑が広がるような農村地帯です。
犬や牛や豚が道端で寝ころんでいて、子どもたちは田んぼの畔で泳ぎまわったり蛙釣りをしているような、そんな所です。
風景こそ違え古き良き日本の農村といった感じもして、日本人にはどこか郷愁を感じさせるような面もあるような気がします。
とにかく親切な人が多くて、子ども達がかわいいです。
「道であったら“サバイディ”」が基本のラオスにあって、とかく「サバイディ!」と声をかけてくれる率が一番高かったのがこの北部でした。
アクティビティとして、街の旅行会社が周辺の少数民族の村などを訪問するトレッキングツアーを催行していますが、少数民族の村を訪ねたいだけなら、自分で自転車を借りて方々見て回ることもできますので、これだけでも十分楽しめると思います。(マップも現地で入手できます)
ただ、チェンマイなどの観光トレッキングとは違って、人々の本来の生活圏に踏み込む形になるので、行けば必ず受け入れてくれるようなものでもないですし、何かしらプラスアルファを望むのなら、はじめからちゃんとしたガイド付きのトレッキングに参加した方が良いでしょう。
(ちょっと真面目な話になりますが…)
街から少し離れた少数民族の村の中には、市場経済からは半ば隔離されて自給自足の生活を続けるような村もあり、世界最貧国の一つとしてのラオスの一面をのぞかせるような地域もあります。
そうした地域の中には、外国人がトレッキング名目でやってきて経済的に潤うようになった村もあります。
しかしその結果、外国人が近づくだけで「Give me money」を連呼するような村が増えているのも現実です。
その最たる被害地域とも言えるのが「ムアンシン」周辺。
一昔前まで、北部トレッキングのメッカとして旅行者ーに人気の場所だったのですが、前述したような村が増えたため、次第に旅行者の足も遠のき、観光地としてはいまや完全に「終わった」場所になってしまいました。
今では、外国人が来なくなったことで貨幣を手に出来なくなった少数民族の方々が、夜な夜な旅行者にお土産を売ろうと、街(ルアンナムターなど)まで降りてきているような光景も見られます。
短絡的に犯罪に走らないのはラオス人の良い所なのですが、踏み込んではいけない領域に踏み込んだ旅行者のエゴと言うか、持続可能な観光開発を怠った報いと言うべきか、何にせよ、生活者・旅行者、双方にとって考えされられるような現状が垣間見られるのも、この北部の特徴です。
ガイドブックなどでは「現地の人々は観光客ずれしている」などの一言で片付けられていると思いますが。
話がずれてしまいましたが、ムアンシン自体は、本当に「地の果て」に来てしまったといった感じの所で、これはこれで(個人的には)おもしろい場所でした。
トレッキング以外では、サウナが数件あるぐらいで他には何も無い所ですが、ムアンシンGHのおばあちゃんに癒されます。
行くならルアンナムターが比較的行きやすくて良いでしょう。
トレッキングする分にも、ルアンナムターからが良いと思います。
ルアンパバンから直通バスで8~10時間。
ムアンシンはそこからさらにソンテウで2時間弱。
ポンサーリーも良い所なんですけど、ルアンパバンから行くだけで2日以上かかります。
それぞれ空路もあるようですが、本当に飛行機が飛んでるかは現地の旅行会社等で確認してください。
いずれも日本人はほとんどいないので、西洋人旅行者が中心です。
そんなに旅行者が多いわけではありませんが、小さな子ども連れの親子や老夫婦の旅行者などもいますので、西洋人の間ではそれなりに知られた観光地なのかもしれません。
ルアンパバンやシェンクワンは、ルアンナムターやポンサーリーなんかとはまた違う雰囲気になりますね。
ガイドブックにあまり紹介されてないのは、本来的には「観光地ではないから」です。
のんびりする分には良い所だと思います。
漢字が書けるかどうかはわかりませんが、中国語が通じやすいので、筆談道具を持って行くと良いかもしれません。
お礼
温泉なんてあるんですか!!毎日ゲストハウスのシャワーだけなので 温泉にでも入りたいなぁと思ってたところです! でもバイクは運転できないんですよね。。。 行くとしたらトゥクトゥクとかかなぁ、ぼったくられるだろうな^^;