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片思いの曲
片思いの高揚感が表現された歌がとても聞きたいです！ ただ恋愛について歌っているのではなく、片思いの状態の曲で何かおすすめを教えてください！ジャンルは問いません。
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高揚感という言葉を見て、真っ先に思いついたのは、谷山浩子「Miracle」。アルバム「銀の記憶」に入っていますが、１曲だけダウンロードという手もあります。恋愛の歌というより、大人の恋の歌ですね。「あなたが生まれてきたこと、あなたが生きていることを、世界中に感謝したい、かなえられた奇跡のよう」「わたしと出会う前のいくつもの恋が、あなたをきっとこんな、きらめく人にした。あなたを照らした星たち、めぐりあい別れた人たち、せつない記憶は今も、あなたの中で生きてる。こんなにも愛してる、あなたの全てを、どんな過去も未来も、そのまま愛してる」。まあ、このような歌で、曲としても正統派名曲、恋愛の高揚感にあふれていることは間違いありません。「かなえられた奇跡」などという言葉は常人には思いつかないでしょうし、それがタイトルの「Miracle」とつながっているのは明らかです。実はこの頃、谷山は初恋の人と電撃的に再会して結婚への道を歩み始めていたことが、ファンの間では知られています。たった何年か前に、「恋愛は、日常空間においては成立しない。成立したかに見えても、それは同情心や性欲の延長上にあるものに過ぎない。真の恋愛は非現実の空間においてしか成立しない」という無茶苦茶な発言をしていた人物の行動とは思えません。このハチャメチャさ加減が、永遠の少女性とからみあって作り出す、彼女独特の世界観の魅力なのですが。 同じ人の歌で「電波塔の少年」は、高揚感という点では「Miracle」に劣るものの、片思いの歌であることは、間違いありません。収録アルバムは「翼」。これはアルバムごと買うのも悪くないと思います。ベタに失恋の歌にしてフォーク回帰の傾向を示す「星より遠い」がついてくるからです。「たった二駅の距離が、あの星より、今は遠い。きみともう会えない、きみともう会わない、そんな淋しいこと決めたのは、あの日のぼく」。お好みでなければ、「電波塔の少年」だけダウンロードしましょう。 「ポプラ・ポプラ」は、女子高生か女子中学生くらいの女の子が、通学路ではにかむように、男の子への恋心を歌います。「ポプラ・ポプラ、白い息が、「おはよう」と追いこしてゆく、きょうは少し、うつむきがち、思わず、頬をそめた。ひとりの人の色に世界がそまる、一日その人だけ、見つめて過ぎてゆく、（中略）いつの間にか、彼の前で、わたしの声甘えている、友達に知られたくない、わたしが、私じゃない」。正統派の名曲です。収録アルバムは「テルーと猫とベートーヴェン」。ポプラ・ポプラだけ聞きたいなら１曲ダウンロードをお奨め。他方、アルバムごと買うと、アニメ映画「ゲド戦記」の歌であり、映画では別の人が歌っていた「テルーの唄」などがついてきます。正直な感想を言えば、デビュー35周年の谷山がセルフカバーしたバージョンのほうが、新人歌手より、はるかに美しいと思います。そのほか、後半はへんてこりんな歌が中心です。
