こんにちは!
富士登山競走に魅せられて,同レースを含めて,もう10回ほど登っている者です。
(1)<どの登山コースが良いですか。
アクセス便利さを無視するならば,吉田口登山道が良いです。中央道。信仰の富士講のコースになるので,一番,思い出に残るコース。山小屋も5合目~6合目なら6月でも開いている小屋がある。売店も開いている(5合目)。山頂に立ったら,お鉢まわり(噴火口一周)と下山後の浅間神社(富士吉田市内)参拝と噴火記念館(同市)の観光をお勧め。新田次郎の富士山関係の小説を読んでから行くとますます楽しくなります。
(2)<どちらからアクセスすれば近いですか。
中央道。名古屋からなら富士宮口登山道が一番近いが,周囲の景色を楽しみたいという観点からはお勧めでしなし,また,山小屋は全く開いていない。
(3)<6月後半だと登山道は閉鎖されていますか。
閉鎖されていない。
(4)登山開始時刻
日の出見るなら,21時ころ吉田口登山道5合目出発。21時40分ころ新5合目着,以下,6,7,8,9~と登る。7合目~8合目は岩場の難所です。8合目はとてもとても長いことを忘れないでください。個人差あるが,健脚なら,休息時間込みで,翌朝3時ころ山頂。ゆっくりで同4時30分ころ。7~8合目でバテれば山頂まで行けないかもしれません。
(5)その他
A 6月後半はまだ雪が一部あるので,アイゼンは必要です。雪山登る登山技術ないといけません。富士山の死亡事故は,転落と突風に飛ばされて大岩に頭をぶつけるケースです。雪道で滑らない技術と経験・突然の大風(おおかぜ・と呼んでいます)に対応できる技術と経験が必要です。この時期の夜間登山は,山岳部出身の人か,冬山経験者だけと思っておいた方が間違いありません。
B お勧めするのは,6月の後半の25日以降です。雪もほとんどなくなっています。吉田口五合目を朝の7時ことに出発します。ご来光は五合目で見ても,出てくる日の出は山頂でみるのと同じでした。気分は違いますが,その方が安全です。途中,高山病にかかったと思ったら,我慢して登らないで,すぐ7合目以下に下りれば大丈夫です。高山病のかかり始めは一般的には,頭痛がしたり,手の指が黄色く見えてきます。
C どうしてもご来光を山頂で見たいのなら,7月1日の山開き以降の平日に登ると良いでしょう。山小屋が開いて,雪もない季節のほうが安全です。
D 蛇足ですが,富士山登山の最高の楽しみ方は,富士吉田市の浅間神社を参拝したあと,4キロ先の萱の茶屋から旧登山道をとおり,0合目から3合目~新5合目~山頂と登るコースです。5合目より下は森の中に木漏れ日もあって素晴らしいところです。富士登山競走も富士吉田市役所前をスタートして旧吉田口から信仰の登山コースをたどり山頂ゴールの大会です。
E 参考になったでしょうか。富士山は独立峰で標高が高いので,例えば九州の低気圧の影響で山の天候が荒れることがよくあります。梅雨明け前の登山には,周到な準備とその心構えが必要です。