何でも良いということになると、以下の通りです。人物と、気に入っている発想や発言を、並べてみます。
哲学者 ヘーゲル:理論と現実は必ず一致する。現実は理論とは違うなどという人は、単に偏見にとらわれているだけだ
哲学者 キルケゴール:君は今、幸せ者かもしれない。だが、どんな幸せ者でも、不幸者に転落してしまうことがある。そのプロセスを、自分が示して見せよう
宗教家 キリスト:右のほほを殴られたら、左のほほを差し出せ。ローマによる寛大な属州支配がそんなに不満か。税金くらい払え
宗教家 ブッダ:親の因果が子に影響するという悪循環をとめない限り、涅槃への到達は不可能である
宗教家 ダライラマ14世:本質的には宗教家でありながら、優れた政治的センスを持ち、中国、インド、アメリカ、日本などの大国間の政治力学を利用して、チベット民族のために戦っている。世界の世論を動かすだけの、強力な発言力と、気さくな人柄のうかがわれる話術と英語力を持っている
シンガー・ソングライター 谷山浩子:人は根源的・宇宙的孤独の中にいるように見えるが、実は大地の下でつながっており、本当に孤独な人など、ひとりもいない
ロック歌手 大槻ケンヂ:ロックとは文学だ
漫画家 楳図かずお:人の心ほど、怖いものはない。真悟はエルサレムを破壊した瞬間、神を超えた存在である「子供」として生まれてくる奇跡をおこしたのだ
漫画家 岡崎京子:幸福であることが、なぜ悪いのか?
歴史学者 カー:歴史とは、現代と過去の対話である
文学者・社会思想家 ルソー:過去、多くの人が人間本性とは何であるかを議論してきたが、正しい結論にたどり着いた人は誰もいない。「告白」で、自伝というジャンルを樹立
芸術家 マルセル・デュシャン:目に心地よいだけの絵画は、「網膜的」なものに過ぎず、哲学のレベルに達していない。現代の絵描きは、絵の具の消費者に成り下がっている
法学者 フォイエルバッハ:犯罪とは、事前に刑法で明示的に禁止されたものだけをさす。刑法においては、拡大解釈を禁止する
武将 足利尊氏:天皇に背きたくはなかったが、源氏の嫡流である自分には、ついてくる武士や庶民の期待を担う責任がある。建武の新政が失敗に終わった以上、公家ではなく、武士が主役の世の中になるのは必然だ
将軍の正室 日野富子:芸術と酒にしか興味のない無能な夫に代わり、幕府の財政を実質的に支えたのは自分だ。金儲けばかりしている女と言われようが、知ったことではない。京都に幕府がある以上、公家との親睦を深めるのも、自分の仕事だ。せっかく生まれた男の子が、足利家にありがちな、酒乱・短命という結果に終わったのは悲しい
政治家 タレイラン:ナポレオンが最も恐れた男。自分自身が貴族でありながら、貴族からの財産没収を担保としたアッシニアという債権書を作り、事実上の紙幣として流通させることにより、嫌でもフランス革命を前に進めないとアッシニアが成り立たなくなるという自転車操業を発明。そのくせ自分の財産はちゃっかり確保。ナポレオン敗退後は、ウィーン会議に出席、敗戦国フランスの要求を戦勝国に飲ませたという、豪腕外交官。メートル法の普及に尽力
プロレスラー ジャンボ鶴田:全日本プロレスに「就職」したと発言、力道山が作り上げた相撲部屋の「入門」という徒弟関係を明確に否定したサラリーマン的発想の男。おそらく、日本プロレス史上、最も頭の良い人物
野球選手 落合博満:社会人野球を経てプロ野球に転向したことにより、オレ流と呼ばれるサラリーマン的思考を野球界に導入、高卒新人ばかりが年功序列社会で生きているという野球界の体質を大きく変えた功績がある。社会人野球を経ず、高校卒業後にプロ野球に入っておれば、おそらく王も長島もイチローも松井もかなわない、日本野球史上、最強の打者としての記録を残したと思う。彼の特徴は、スランプが無いこと。「まっすぐ立ち、バットをまっすぐ持ち、まっすぐ投手を見る」という極めて基本的なスタイルを守り、投手の癖球に対応するためバランスが崩れたら、即刻、基本に戻るよう、練習をする。ちなみに、松井が現在行っている打席に入る時のポーズで、バットを立てて上から下まで見下ろすというのは、巨人時代に落合から学んだ方法で、自分がまっすぐ立っているということを確認するための手法
お礼
自分も野球好きですが、野村監督は深いんですね! 「鉄腕ガール」は知りませんでした! 是非参考にさせてください。