>平成8年から新規で携帯を購入した人は番号のはじめに080がつく
これは、現在とは意味合いが異なります。
そもそも携帯電話は、自動車電話が発展したものです。最初は030で始まる10ケタでした。ですがこの方法では最大1,000万人と、日本の総人口よりはるかに少ない数しか番号割り当てができなかったのです。
それでも携帯電話所持者数が少数に限られていた1990年代前半までは良かったのですが、1994年に端末レンタル制が廃止されて買い取り式に変わり、保証金や新規加入料の値下げ・廃止や基本料金の低価格化が進むにつれ契約者数が増加し、1,000万人分では不足してきました。
そこで、1996年から080・010・020・040・090と次々と番号を増やしましたが、これでも日本の総人口の半分程度しか番号が払い出せず、将来的に番号が不足するのは目に見えていました。また番号の乱立による混乱も出てきました。
そのために1999年より090で始まる11ケタに変更しました。しかしこれでも日本の総人口を超える数の番号を払いだすことはできず、11ケタ化だけでは番号不足解消とはいかなくなってきました。そこで2002年より080も追加されたわけです。
つまり、1996年から導入された080は、2002年に導入された080とは別物と思ってよいです。前者は現在ですと、「090-8***-****」に相当します(ただし11ケタ化後に払い出しされた可能性もあります)。
なお、新しい番号ルールが増えたからと言って、契約すれば必ず新しいルールに従った番号になるとは限りません。「090-****-****」にも今は使われていない番号があり、一度払いだされた番号でも解約して一定期間経つと再び払いだされます。