最大の長所と言えば、DirectX10と.Net FrameWork3,0に対応していることでしょう。XPからVistaにバージョンアップする最大の理由はこれになるはずです。これに対応したソフトの全機能を使えるのはVistaのみです。ただし、まだそういうソフトは極々僅かです。(Vista対応のゲームに多い)
短所は、上記のAPIが追加されたことで元々のAPI構成が変更になったことでしょう。例えば、No1の方の回答にあるように、オーディオ機能は7,1ch再生に対応していますが(XPも7,1ch及び7,1chワイド構成に標準対応しています)、DirectSoundに基づくオーディオテクノロジからOpenALに変更になっており、XPでは使えるはずの一部のサウンド技術(特にバーチャルサウンドに関わる技術)が使えない又は機能が減っているという場合があります。
使い勝手や細かな機能では、Vistaは新しいデザインを採用して使い勝手が変わっています。それが吉と出るか凶と出るかは使う側に左右されます。
画像のサムネイル表示などはXPよりも快適になっており、大量の画像をサムネイル表示してもExplorerがCPU使用率100%になり応答しなくなるようなことはありません。デフラグは自動化されスケジュールを組めるようになっています。これも改善点と言えるかも知れません。まあ、気に入らない人もいるかもしれませんけどね。
Edition毎の主力の機能では
BusinessとUltimateであればシステムのフルバックアップやシャドウコピー(ファイル単位で更新状態を過去に戻す機能)、Home PremiumとUltimateならMediaCenterなどのマルチメディア機能の充実もある。
そういうWindowsの新しい機能が良いと思う人には利点でもある。
逆に、それらの機能を必要としない人には重くなる要因となるかもしれない。
パフォーマンス面では、長期間使っていれば特に悪いということはないはずです。ただ、CPUは出来ればCore2 DuoやAthlon64X2、Pentium Dual-Coreなどの複数のコア内蔵のものを選びたいところです。
XPではそこまで気にする必要は無かったがVistaではバックグラウンドアプリケーションが増加していますから、それの重さを感じることがあるでしょう。
まあ、新しいという点が長所なのだが、それ故に必要とする性能が増していることが短所になる。また、5年の間でOSとしての技術も大きく変えており操作に戸惑う可能性があるのも短所。逆に、最先端の機能やAPIを使えるという点はVistaにしかない長所です。今後、普及するソフトウェアはVistaに対応していきますから、それが生かせるシーンは増えるでしょう。
尚、来年の第一四半期にVistaはSP1(サービスパック1)を投入し、WindowsXPも最後のSPとなるSP3を来年の第三四半期頃までに投入されるでしょう。