おそらく、ハードディスク>システム>ライブラリ>User Templateフォルダーのことだと思いますが、これのことだとすると、Mac OS X 10.5でも存在しています。
ここには、言語設定を変えたときに「ホーム」フォルダーのフォルダー名を英語や日本語表示に切り替えるためのデータが入っています。
OS Xは他言語に対応しており、「システム環境設定」の「言語設定」で英語などに変更すると、メニュー類やシステム環境設定の名前などがすべて自動的に英語に変わります。通常自分で作ったフォルダー名はそのまま日本語で表示されますが、ホームフォルダーに関しては自動的に「desktop」「Music」などの名前に変わってくれますよね。このローカライズを実現するためのフォルダーが中に入っており、言語設定に応じてその表示を変えています。
進入禁止のマークは、アクセス権がないことを示しており、ユーザーが触れてはいけないものであることを示しています。ですので、基本的には中身に直接アクセスしたり削除したりしてはいけないフォルダーです。
試しに、「User Template」フォルダーを選択して「ファイル」メニューで「情報を見る」を選ぶと、「共有とアクセス権」という欄で、「everyone」という項目が「アクセス不可」になっているのがわかるはずです。右下の鍵のマークをクリックして認証し、これを「読み/書き」に変更すると、進入禁止のマークが消えて、中身にアクセスできるようになります。この中には、「English.lproj」「Japanese.lproj」「Non_localized」などがありますが、これが自動的にローカライズするためのファイル構成です。
ちなみに、「ホーム」フォルダーと同様に言語設定を変えるだけでファイル名がその言語名になるものとしては、ほかに「アプリケーション」フォルダーの「ユーティリティ」フォルダー内のソフトなどもあります。例えば「ディスクユーティリティ」は英語では「Disk Utility」に変わります。こちらは右クリックで「パッケージの内容を表示」を選び、Contents>Resourcesを見ると同じようなフォルダーがあることがわかると思います。