こんにちは。一時期私も贋作関係の本を読みふけったことがありますので、
その時に面白かった本を挙げてみますね。
グイグイと引き込まれて一番面白かったのは、以前同じようなご質問に回答した
◆「贋作への情熱―ルグロ事件の真相 」レアル ルサール /中央公論社
です。あらすじはそちらに詳しく書きましたので参考URLをご覧下さい。
◆「迷宮の美術」瀬木慎一/芸術新聞社~資料が多く研究書的
◆「贋作者列伝」種村季弘/青土社
フェルメールの緻密な贋作で世界を欺いたことで有名なファン・メーヘレン以下
何人もの贋作者の話が綴られています。
◆「贋作者」トム・キーティング、ジェラルディン・ノーマン/新潮社
美術修復家であり贋作者でもあったキーティングの告白本です。
なぜ贋作に携わるようになったか、贋作の方法などが書かれていて興味深い一冊。
◆「にせもの美術史―メトロポリタン美術館長と贋作者たちの頭脳戦」
トマス・ホーヴィング/ 朝日文庫
NYのメトロポリタン美術館の元館長が書いた本。
贋作がどうやって作られ、どのように美術マーケットに入ってくるか、
そしてそれを見破る方法などが書かれていて、これまた面白い一冊です。
ホーヴィングは他にも美術関係のミステリー(フィクション)の「名画狩り(文春文庫)」
なども書いていますが、どれも実体験に基づいているだけにリアルです。
◆「贋作」クリフォード・アーヴィング/早川書房
ピカソ、マチス、ルノアールなどの贋作を描きその作品には日本の美術館にも騙され
購入したという天才贋作者エルミア・デ・ホーリーの伝記。この話が元になって
映画「オーソン・ウェルズのフェイク」が作られました。
上記の本は絶版のものも多いのですが、図書館などで見つけることが出来ると思います。
思いきり、アヤシイ贋作の世界に浸ってください(笑)。
ご参考になれば嬉しいです。
お礼
詳しい紹介ありがとうございます。 図書館などで借りると、好きなときに読めないので できる限り、購入できるように探してみます。 ありがとうございました。