「春な忘れそ」は係り結びではないはず
そろそろ梅の季節ですね。さて。
菅原道真の
「東風吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」
に関して、
「春な忘れそ」の部分が、出典によっては
「春を忘るな」
「春ぞ忘るな」と
いろいろあるのは、まあいいとして、
それらを陳述したサイトの多くは
「春な忘れそ」と係り結びを用いた-などとしています。
たしかに、「な(連用形など)そ」の呼応の関係にはありますが、
コレ、禁止の終助詞「そ」が「な」を呼んでいるだけですよね。
つまり、「係り結び」は誤りではないですか?
そして、この「な(連用形など)そ」という呼応の関係は、何と呼ぶのですか?=まぎらわしいですね(笑い)。国語学会などでのテクニカルタームは何ですか?という意味で、お尋ねしています。
よろしくお願いします。