Q/”プリメインアンプ”と”AVアンプ”というのは、別物なのですか??
A/そうですね。用途を考えると別物ですね。プリメインアンプはインテグレーティッドアンプともいいます。コントロールアンプ(プリアンプ)とパワーアンプ(メインアンプ)を一体化した物で、音声ソースそのものを調整し出力するのが目的です。
AVアンプは、デコード機能をもつアンプでいわゆるサラウンド環境向け専用のアンプです。もっといえば5,1chなどのマルチスピーカーを使うサラウンド環境に対応したアンプをAVアンプといます。この製品は多くがインテグレーティッドタイプのアンプでパワーアンプ機能とプリアンプ機能を有し、AVアンプもプリメインアンプでそれにAV用機能を追加した物です。
(一部、最上位の製品はセパレートタイプ<パワーアンプとプリアンプ機能が別売りの製品>もあります)
また、AVアンプの多くは映像用の端子も装備しています。
Q/「プリメインアンプのほうが、AVアンプよりもいい音が出せる」って書いてあったんですが、それはどういうことなんですか・・・??
A/忠実な音という点では、プリメインの方が良いですよ。これは、元々カセット、CD、LPなどの2chソースなどで使われてきた音を、忠実に再現するのに適しています。
逆にAVアンプは、5,1chなどのサラウンドなどをデコードする機能があります。そのため、いろいろな機能を一つの限られた空間(本体)に凝縮しています。結果的に音質はプリメインより悪い。
また、元々用途がちょっと違いますからね。AVアンプはサラウンド向けでそれに対して適しています。しかし、プリメインはAVアンプでいうマルチチャンネルのサラウンドデコードなどの機能はありません。マルチチャンネル機能が付き、DVDなどで使われるドルビーデジタルやdtsデコードなどをサポートするとAVアンプですからね。
そのため、比較対象にすること自体に問題があるといえばそれまでですね。
音質の差、
これは必然的な物ですよ。ただし、それが大きな差で出るわけではありませんよ。明らかに音質がちがうのではなく、耳次第で分かる人もいればいない人もいます。
まあ、あとは使うAVアンプとプリメインの価格ですよね。AVアンプが陳腐な安物で、プリメインが高価な最上位なら目に見えてますし、逆なら逆転することもあります。
結果です。AVアンプはプリメインアンプも含めたアンプです。AV機能(サラウンド)がある分、どう価格の製品ではプリメインアンプとしての性能は低い。
ただ、一概に音質がわるいから良くないなどという比較はできません。
<用語>
プリアンプ=音声の調整機能を持つ物です。コントロールアンプともいう。
パワーアンプ=メインアンプともいう。音声の増幅やスピーカーの制御(動作)などを行うアンプ
セパレートアンプ=プリアンプとパワーアンプが独立した製品。
インテグレーティッドアンプ=プリアンプとパワーアンプが一体化した物。プリメインアンプ。
いかがでしょう?
お礼
もう、最高です。ありがとうございます!!!「アンプ」「アンプ」と簡単にいっていたんですが、こんなに種類がたくさんあったなんて…。びっくりです。ってことは、アンプも、1個あればもう何もいらないってわけじゃないんですね…。なるほど…。本当にありがとうございました。