Winnyとはピアtoピア(P2P)と呼ばれる形式のファイル交換ソフトのひとつで、中央サーバを用いず、WinnyユーザーのPC同士をネットにつなぎ、ファイルを「ネット上に流し」たり、「ネットを流れる」ファイルから好きなものを入手することが出来ます。
「ネットを流れる」ファイルは実のところあらゆるユーザーのPCに分割・暗号化されて保存されているため、流されたファイルをダウンロードするとき、どこからファイルを入手しているのかが誰にも分かりません。
これは著作権法違反が起こったときに問題になります。
かつての違法コピーは、カジュアルコピーと呼ばれる知人同士の軽い気持ちのコピーや店頭での販売、ネット上のサーバに置くといった方法が主でしたが、カジュアルコピーは実害が少なく、店頭販売やサーバ上のファイルは摘発が楽なため、現在ほど大きな問題にはなっていませんでした。
Winnyでは、ネット上に流れたファイルは大勢のユーザーのPCに存在するため、その摘発・削除がほぼ不可能です。また、その匿名性のため著作権法違反での逮捕も難しくなります。
今後とる道は2つあると思います。
ひとつはWinny作者の47氏の意見のとおり著作権法を変える道。
もうひとつはアクティベーション技術やコピーワンスなどのコピープロテクトにより消費者の利便性を犠牲にしても違法コピーを防ぐ道。
どちらにせよ、Winnyのようなソフトが存在することはどうしようもありません。インターネットの発達とともに出るべくして出たソフトだと言えましょう。