国家と国民の利益が相対峙するちぐはぐな法体系、
それをよしとする軍の意識が問題なの。
民主化したから治安が悪いのでは無い。
最初はとても良かったマルコスが戒厳令を発令
(1973年9月23日)して以後から治安が
急速に悪化。
旧宗主国・米国の政治制度をそのまま取り入れ
曲がり成りにも、米国型民主主義の亜細亜の優
等生と呼ばれていた比国は、戒厳令を境に第三
世界に在りがちな、政治化した軍部に支えられ
た専制独裁へと、その社会が大きく変質した時
代だったの。戒厳令以後、マルコスは自身の権
力の永続化へ走るだけ。やり過ぎて彼を支える
筈の軍からそっぽを向かれた事がエドサ革命と
公式に命名されているクーデターの原因。
最初に挙げたちぐはぐな法体系も、直ちに改め
れば、今すぐ比国社会は再浮上出来ると誰もが
理解してい乍ら、そうしないのは、軍にとって
は、現状維持の方が都合が良いから。
一度、権力の味を知った軍はヘタ糞な民主主義
よりタチ悪いからね。比国の癌なの。
軍の助けを借りて大統領に就任したアキノ女史
以後、ラモス、エストラーダ、そしてアロヨ女
史に至るまで、軍を再び政治から引き離す事に
成功していない。當然だけど。
クーデターで民主主義を回復した筈なのに、今
度は政権がクーデターに怯えて軍のご機嫌を取
って居る。これが問題の本質。
軍の後ろ盾が無いと何も出来ないアロヨさんは
..第五代大統領ディオスタード・マカパガル
の娘ってところだけが取り得。過去の栄光にす
がっているだけだから..民主主義に逆行した
行動を見せて居る様だけれど、民主主義の仮面
を被った独裁を敷いたら、益々治安は悪化する
ね。そんな政治形態、あり得ないんだから。
お礼
皆様、回答ありがとうございました。 キリスト教国というのも関係あるかも知れないですね。