以下、お店ではなく自宅で撮るという前提で...
デジカメ内蔵ストロボでは雰囲気のある写真は撮れないので、外部ストロボが使えるカメラが必須と考えます。
あるいはコンパクトデジカメを使うのであれば、発光禁止にして、照明はレフランプで賄う手もあります。
外部照明・レフ版・しっかりした三脚・マニュアル撮影出来るカメラ・撮影小物(黒い紙とか数種類のテーブルクロス・ナプキンなど)が必要になると思います。予算が許せば複数の照明・フラッシュメーターも欲しいかも。
外部ストロボが使えるカメラなら、バウンス撮影が出来るストロボを選択し、天井バウンスするだけでも柔らかい光に包まれたかなり雰囲気のある写真になります。
天井の代わりに白いレフ版を頭上に固定出来るならバウンス光の角度も色々トライ出来ます。デジタルなら色温度設定を変えて何種類か撮るのもいいです。
外部ストロボ(外部照明)を使う理由がもう一つ。
料理を撮る時、斜めに見下ろしたアングルが多くなると思いますが、そうすると「皿の手前側はピントが合っているが、奥がぼけている」という写真になる可能性があります。
それを防ぐにはピントの合う前後範囲を広くする必要があり、そのためにカメラの絞りを大きく絞る必要があります。絞りを絞るとカメラに入る光の量は少なくなるため、その分強い光で照明するか、シャッタースピードを手ぶれするくらい低速にする必要があります。
外部ストロボならこれらの絞り値にも耐えられる光量を持っているのです。
また絞り値を撮影者の意図通り設定出来る、絞り優先やマニュアル撮影の出来るカメラも欲しいところです。
ストロボやランプが複数あれば頭上のメインライト以外にも、奥から逆光気味で照らしたり皿の輪郭を光らせる照明を少しだけ当てる、というより高度なライティングも可能になります。
またガラス容器やグラス・時にはナイフフォーク類の輪郭を黒くして輪郭をはっきり出し、印刷物やWeb画像に切り抜きで使いやすくするために、横に立てて反射させる黒い紙も欲しいですし、金属食器にカメラや撮影者が写らないように、レンズ穴を開けたボードなども必要になるかも知れません。夏の冷菓なら氷の器を用意して載せ、そこに水を流して清涼感を出したり、料理を越えた表現もあり得るかも。
この辺は試行錯誤で撮影方法を編み出すのも、料理写真のおもしろさかも知れません。
料理の写真と言っても中には、実物のおいしさより見た目(撮影)重視で、十分火が通っていない肉を盛りつけたり、完成品にてかりを付けるためサラダ油を塗ったり、シチュー中の具をはっきり見せるため鍋の中にフキンを入れて具を盛り上げたり...という「食べる人にはとても見せられない」テクを使っている場合もあるようです。
お礼
とってもためになる情報ありがとうございます。 いただきましたアドバイスを保存しておいて何度も読み解します。 ありがとうございました。