ネオ一眼の定義ですが、Fuji Filmの定義では
「レンズ一体型・電子ビューファインダー搭載デジタルカメラの呼称」となっています。
http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/finepixs9000/index.html
要はレンズ交換が出来るか否か、という点の様ですね。
具体的な機種としては、
●Fuji FinePix S9000
●SONY Cybershot DSC-F828/DSC-R1
●Panasonic LUMIX FZ30
などが評価が高いようです。
撮影対象が
>撮影対象は人物で、 舞台上の人物なので屋内でズーム等を使う必要があると思います。
とあるので、レンズはF値の明るい(小さい)ものであればそれに越したことはありませんね。
具体的にはF値が小さい方が同じ光量下でも早いシャッタースピードで撮影できる、ということです。
一般的には手持ち撮影の場合1/焦点距離が手ぶれしない限界のシャッタースピードといわれていますので、300mmで撮影される場合は1/250か1/500程度が限界になって来るでしょう。室内撮影の場合、ISO400でF2.8でも1/30 sec.以下になってしまうことが多いようです、経験上。
手持ちでなく、三脚や一脚を使用する場合はスローシャッターが切れますが、その場合被写体が動くことにより被写体ブレが発生する恐れが有ります。動きのない被写体ならば良いのですが…
ただ、一般的に明るいといわれるズームレンズはF2.8ですが、かなり高価で重く、大型です。
一例としてNikonの70mm-200mmのAF-S VR Zoom Nikkor ED 70~200mm F2.8G(IF)は(Nikonデジタル一眼レフカメラは撮影素子がAPS-Cサイズなので、35mmフィルム換算だと1.5倍して105mm-300mm)定価で\283,500、売価で\230,000くらいします。
また、F2.8で35mm換算300mmをカバーする「ネオ一眼」は存在しているのかどうか…
ボディの話ですが、レンズ交換式のデジタル一眼のうちビギナー向けとされており評価が高いのは、
●Nikon D50
●Canon EOS Kiss Digital N
●Olympus E-300/500
●PENTAX *ist DS2
などが挙げられると思います。
最下部リンクはビックカメラのサイトですので、実売価格などをご確認されてください。どれも一桁万円です。
ということで、ビギナー向けボディとしてはレンズ交換式が良いと思われるのですが、明るいレンズは「高い・重い・大きい」というデメリットが有ります。
ここで考え方を変えてみると、デジタル一眼は感度(ISO 100などの数値)を変更することが出来ます。
ISOの数値を400や800,1600の様に大きくすることにより、暗い(F値が大きい)レンズでも室内などの光量不足の条件下でも撮影することが出来るようになります。
暗い(というか明るくない)レンズならば、安価で小型かつ軽量のものがたくさんあります。
たとえばNikonの「AFズームニッコール70~300mmF4~5.6G」は実売価格\15,000位です。
また、Tokina/Sigma/Tamronといったいわゆるレンズメーカー製のものにも良いものが沢山あります。
一つの例として、私が普段使い用に愛用しているのは、Tamronの「AF28-300mm F/3.5-6.3 XR Di LD Aspherical [IF] 」が挙げられます。実売価格は\50,000以下です。
「AF28-200mm Super XR F/3.8-5.6 ASPHERICAL [IF] MACRO」ならば2万円代で購入可能です。
ということで一つのソリューションとしては、
・ビギナー向けとされるレンズ交換式一眼レフのボディを選ぶ
・明るくないレンズでもISOの値を大きくして使用する
という方法があると思います。
ただしISOの値を大きくするにつれ、画像にはノイズが乗る様になってきます。引き伸ばすにつれノイズは目立ってきてしまいますので、どの程度の画質を要求されるかによってこのソリューションの適用可否が決まってくるでしょう。
なお、手ぶれに関しては近年のレンズですと手ぶれ防止機能がついているものがあります。
NikonだとVRレンズ、CanonではUSMレンズがこれに当たります。
ネオ一眼の中でもPanasonic LUMIX FZ30は手ぶれ防止機能が組み込まれているようですね。
色々書きましたが、舞台撮影は難易度の高い被写体だと思います。画質や予算などの関係で、どこかで折り合いをつけざるを得ないのが現状なのでしょうね…