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「燃えよドラゴン」のウィリアム氏の背景
燃えよドラゴンでウィリアムが武術トーナメントに出てくるまでの 回想シーンがありますよね。 旅行しようとしたら警察官に止められそうになって、それを振り切って 飛行機に乗ったという・・。 ローパーさんは借金から逃げてきたというのは何となく分かりますが、 ウィリアムさんの背景がよく分かりません。 (黒人だから旅行がダメ、とかいう差別があったとか? ) どなたか教えてください。
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この映画のストーリーの内容を紹介したものには、どれもあまり深くは触れず、ウィリアムスに対する黒人差別としか書かれていません。 たしかに差別も含まれると思いますが旅行に行かせない理由が“黒人だから”という理由だけでは弱いように見えます。 その場面をよく観てみると、黒人が夜中に出歩いているので、不審に思い職務質問すると、海外への旅券が出てきたので、当時は一般人(白人)にとって海外旅行はまだ高値の花であるのに、黒人が行けるということ、行き先が香港でもあり、しかもこんな夜中での海外渡航であることから、麻薬の売人・運び屋等(カバン、ボディチェックしている際に「ヤクは持っていないようだな」というセリフもあり)に判断しての強引な対応だったのではないでしょうか。 当然、白人だったら質問するだけで身体、所持品検査などしないだろうし、何も容疑がないのに連行などはしないでしょうから、明らかに差別的な行動であることは確かでしょう。 香港の港でローパーと再会した際に、貧しい様子の船上生活者を指して「どこにでもあることだが-」と、彼らと同様に自分たちも社会の下層に位置しているこへの不満を述べています。 また、当時の白人による有色人種に対する差別が強かったことは、パーソンズが船の乗員に蹴りを入れたり、リーを挑発する場面でも伺えます。 島でも夜中に出歩いていたことを咎められて、結局ハンに殺されちゃう(路上生活者を差別していたり、ハンも黒人差別?)ので、結局ウィリアムスにとって「夜間外出」は最後まで命取りだったということでしょうか。
お礼
johnny-be さん、回答ありがとうございます。(お礼が遅くなり、申し訳ありません。) 時代背景も全く分からなかったので、この回答を読んで納得出来ました。 パーソンズの船上での理不尽な暴力も?だったのですが、人種差別だったのですね。 (それをやんわりと諌めたリーはやっぱりクールでカッコいいです) 今後は新たな視点でも鑑賞出来そうです。ありがとうございました!