バーチャロンシリーズの舞台は、電脳歴という時代です。
この時代では、現代のような民族国家ではなく、巨大な企業国家群が世界を支配しています。
そして、その各国の間で起こる争いは、多くの人命や国家予算が失われる従来の戦争とは異なり、国際戦争公司の取り決めたルールに基づく限定戦争という形で解決されています。
この限定戦争はスポーツのようなエンターテイメントとして人気を集めるようにもなり、そのための兵器としてVR(バーチャロイド=人型ロボット)が注目されるようになった、というのが大まかな世界背景です。
Gガンダムのガンダムファイトのようなものと考えてもらえると分かりやすいかもしれません。
VRは月で発見された"遺跡"のオーバーテクノロジーを利用して作られた兵器で、それを発見した企業・DN社は、技術の独占によって他企業より優位に立つことを画策します。
一作目の「電脳戦機バーチャロン」は、その"遺跡"が暴走したため、VRを投入して遺跡を強行破壊する作戦「オペレーション・ムーンゲート(O.M.G)」に参加するというものです。
バーチャロンのゲーム機には実はVRの遠隔制御システムが組み込まれており、ゲーム前半は適正試験、後半は実戦を行う事で、優秀なゲームプレイヤー=VRパイロットをそれと気づかせず選抜・徴用しているというユニークな設定がありました。
(VRに直接搭乗する場合は適性がないと動かせない)
二作目の「オラトリオ・タングラム」では、O.M.Gによって立場が不安定になったDN社がDNAとRNAという二つの組織に分離し、両者の対立が描かれます。
従来機体のリニューアルや新規機体の追加が行われ、途中で更に機体が追加されるなどのマイナーバージョンアップが全5回行われました。
三作目の「フォース」では舞台は火星圏に移り、その開発権を巡って様々な陣営が限定戦争を繰り広げます。
カードシステムとタッグマッチの採用により、階級制度や機体の乗り換え、乱戦ならではの作戦などを練る楽しさが追加されました。
四作目の「マーズ」は、火星の限定戦争のルールを無視する組織と、それを鎮圧するために国際戦争公司から派遣された特殊部隊"マーズ"の戦いの物語です。
初の家庭用オリジナル作品ということで、よりストーリー性に重きをおいた作りとなりました。
「第三次スーパーロボット大戦α」に登場するのは、二作目までです。
また、機体の特性は主にリアル系に分類されるのではないかと思います。
種類については、特に「フォース」が多すぎるので、詳しいストーリーなどと併せて下記サイトをご覧ください。
お礼
詳しい解説、大変参考になりました。第3次αの発売がさらに待ち遠しくなりました。ありがとうございました。