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加藤晴彦さん主演「回路」(ネタバレ希望)
昨年末TVで放送されたものをやっと見ました。 が、私の頭がかたいのか?真剣に見ていなかったからか、よく理解できていません。 ネット回線を通じて係わった人がいなくなる?だとしたら赤いガムテープで止められるの?赤いガムテープの先に入った人がいなくなるのだとしたら、どうして最後の女性はいろいろ係わったはずなのに生き残れたのか?黒い影の幽霊(?)はすべて同一人物? ・・・はっきり言って全然わかってません。 どなたか「あの映画はこういうものだ」と詳しく教えて下さい。
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加藤晴彦さん主演のと言うより、黒沢清監督の『回路』ですね。 黒沢清監督は、今やヨーロッパにおいてはクロサワと言えばアキラではなくキヨシを意味するほど、 世界的に有名かつ重要な監督で、 この春に開設した東京芸術大学大学院の映画科の教授に 北野武と二人して選ばれている人物です。 いわゆる芸術系の作品を作る人ではありますが、 もともとホラー映画に関してはマニアを自任しており、 『回路』以外にも多くのホラー映画を作っています。 彼には彼なりの独特のホラー映画観があるのですが、 それを簡略化するなら「見えないもの(正体の分からないもの)に対する恐怖」だと言えるでしょう。 つまり見えないあるいはわからないことこそが恐怖であり、 その恐怖を味わう(感じる)ことがホラー映画の醍醐味なのだから、 解決策だとかネタや種を知ることが目的ではない、と言うことになると思います。 もちろん一つの劇映画にしているのですから意図的に支離滅裂にしているのではなく、 彼には彼なりの意図やタネはあると思うのですが、 黒沢清は映画に解決(策)を求めることを好んでいませんので、 意識的にわからない要素も持ち込んでいるのでしょう。 映画は作者(監督や脚本家)の準備したものを淡々とかつ一方的に受け取るのではなく、 見る側が自由かつ多用に楽しめることこそが大切だと言うのが彼の主張ですから。 要するに見る側が自由に感じ解釈すればいいのです。 もし訳のわからなさを感じたのでしたら、そのわからなさをそのまま受け取ればよろしい。 なにがしかの解決策が提示されることはそれなりの爽快感はあるでしょうが、 多くの場合その解決策が消費されて終ってしまうものです。 違和感のようなもの、どこか居心地の悪さを感じながら、 容易には解消できない不思議な気持ちを抱き続けること、 それができることこそが彼の作品の醍醐味であり重要性だと思います。 一般的な映画鑑賞(観)とは大きく異なるため、 にわかには受け入れがたいことだとは思いますが、 そんな映画の愉しみものある、こんな映画の楽しみ方もあることを知っているだけで、 映画からより広く多くの楽しみを得られるようになるのだと思います。
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- love_neko
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こんばんは。 私は公開時、劇場で見てもう忘れてしまってます。 すみませんです。ただ恐怖の雰囲気が強い映画でしたね。 一応、下記にストーリーが紹介されていますので少しでも参考になればと思います。 http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD32354/story.html
お礼
実はとても怖がりで「真剣に見ていなかった」と言うよりも「怖くて見れなかった」 という感じもあるのであらすじを見て全体を見直せてよかったです。 ありがとうございました♪
お礼
すごく映画に対する理解がある方ですね。 なるほどーと思ってしまいました。 私の性格が物事に白黒はっきりつけるタイプであやふやになるのがすっきりしないので きちんと内容を把握できなかったことが嫌だったのですが、それこそが黒沢清監督の作品の 醍醐味であり重要性という意見を頂いたのでそれはそれで納得しました。 でも他の方がどう理解したのかも聞いてみたいなとも思いました。 小さい子供がいるのでゆっくり見る時間がないのですが、 自分の時間ができた時にもう一度見てみようと思います。 ありがとうございました♪