残念ながら私はセットを作って管理している方なので、撮影技術そのものにはあまり詳しくはないのですが、スタッフとして撮影現場を経験したなかで見聞きし所とをお話しします。もしかしたら一寸違うぞー!って云う事もあるかも・・
映画の現場の場合、フィルムで映像を撮影し、別パートの人が録音していきます。
これは単純な話、フィルムには録音できないからです。
メイキングなどを撮っているビデオ班の場合は、以前はビデオカメラと、コードでつながったビデオDeckを操作する人とマイクを当てる人の三人で撮影していました。最近では、ビデオカメラとDeckがコンパクトになり、一体型のカメラが出来たので、そこからマイクコードをのばしたり、FM受信機をつけたりして、録音用のマイクは別の人が操作します。この場合のマイクは大体コンデンサー型の単一指向性のゼンハイザーというメーカーが現在は主流のようです、20年程前はシュアーでした・・・外での撮影の場合風よけが必要です。
なるべく人物のそばで口に向かうようにマイクを向けます。
ビデオで同時録音の場合は、同一テープに録音されるので、音がずれる事はありませんが、フィルムの場合は、
カチンコなどを使って同期をはかります。
カチンコが手に入らない場合は、演技の最初にカメラに判るように手を素早く叩きます。
現像からあがったフィルムの叩いている仕草と、
叩かれた音を合わせる事で他の部分の音が全て揃います。
以前は、撮影に使われていた録音機械はAnalogのtaperecorderが主流でした。これは6mmのオープンリールの録音テープを使い、毎秒17cmで録音されていました。このままではフィルムと長さが違うので、編集用にフィルム状の磁気テープを作り、毎秒24駒のスピードでオリジナルの録音テープからダビングして画像のフィルムと録音フィルムを同一の長さにして、二本いっぺんにムビオラにかけ編集していました。
今なら編集はパソコンで出来るのでしょうから、
もっと視覚的に音声と映像を次いだりはいだり出来るのでしょうね。
さて「世界の中心・・・」は撮影中に出てくるカセットレコーダーを聴きながらの演技が多かったですが、そういう感じの作品という事なら、モノローグを先に作ってテープで再生しながら芝居を撮るなんて事もあっても良いかもしれませんね。どちらにしても参考用に同時に録音しておいた方が、アフレコしやすいと思います。
余談ですが、最近録音部さんは、モニターをトランスミッターで飛ばしてくれるので、FMラジオなどで聴きながら撮影できたりしますね。
最後に、カメラやさんに行くと多分
持ち運びできるレフアルミ箔のような素材で太陽光線を反射させるものです)が手に入れられると思います。
これと白いスチレンボードのようなものを常に用意して、なるべく被写体の人物の顔が陰にならないようにしてあげましょう。
では 撮影を愉しんで下さい。
お礼
プロの方からのアドバイスありがとうございます! さっそく昨日撮影をしてきました。 カメラ内臓マイクで、普通にとってきました。 しかし、ちょっと距離があると全く音がひろえず、 アフレコを使わなければならなそうで、 あとの編集作業が恐ろしくなってきました。 それに、あとでチェックしたら、風もかなり入っていました。 風は、風除けをつくれば良いだけの話なのでしょうが、マイクが音を拾わないのは困りました・・・ どうもありがとうございます。