四柱推命の判断方法には、初級編から上級編まで様々な方法があります。言うまでもなく、初級編の方法では正確かつ詳細な内容を出すことは出来ません。上級編の場合、流派により判断方法は分かれますが、単に人から習っただけという程度の人の場合、やはり正確な結論を導くことは出来ません。
今回記載された命式の場合、蔵干を一つに決めるごく一般的な方法を採っておられるようですが、真摯に推命術から導かれる結論と実態とを幾例も研究したことのある人であれば、蔵干は一つに決めるべきではないとの結論に遅かれ早かれ至っているはずです。ただ、これは上級編でのお話なので、遊び程度に学んでいるだけで、それ以上に深く学んだことの無い方や学ぶ気の無い方は、あまり気にしないで下さい。
お話の占い師さんが、本当に今回記載されたような「通変星」のみの命式で判断していたのだとすると、かなり初級レベルの知識のみで商売にしている方であると思われます。当然、出て来る結論はアテにはなりません。
初学者の方では面食らうお話かもしれませんが、四柱推命の真価は、「通変星」による判断方法ではなく、「通変星」の元になっている「干支」同士の関係から導かれるものにこそあるのです。「通変星」による判断方法は、この「干支」同士の関係を詳細に検討した上で、その補助的要素として考慮の対象となるに過ぎません。ですから、この「通変星」だけをメインにして何らかの判断をしようとしても、正確かつ詳細な判断などできないのです。
また、多くの人はご自分の生まれた時刻を単純に2時間ごとに区分された十二支による時間区分に変換してご自分の命式を割り出しますが、実は、人によって1刻から2刻程度、運命学上の生時と日本標準時を基準にした生時とがズレている人がいます。このズレている人の割合は、私の経験ではおおよそ3割程度です。
ですから、正確な判断をお知りになりたいのであれば、判断のためには、(1)生時と生地のデータを必要とし、さらに、生時の確認のために、(2)身体的特徴や過去に経験した出来事の発生時期とその種類などについて確認した上で判断して下さる方にお願いし直された方が良いのではないかと思います。
いずれにしろ、今回お書きになった「通変星」のみの命式では干支が分からないため、正確かつ詳細な判断など期待できないとお考え下さい。
お礼
nobitattaさんご回答ありがとうございました。 四柱推命というもがとても奥深いものだと よく分かりました。 見ていただいた占い師さんには 私以外にも数人見てもらいましたが、 とにかく、「いい時期」「悪い時期」のみの表現を する方でした。それ以上の具体的な表現はあまり なさっていなかったですね。 それ自体、おかしいな・・と思っていたのですが。 とにかく、nobitattaさんのご回答を読み、 今回のことは気にするものではない、という事が分かり 良かったです。 ありがとうござました。