「ねむくなる」のは一般的には調子がフラットになることを指しますが
この場合も同じと考えていいかと思います。
その場合、ご質問ですと、ハイライトに手を付けずにシャドウだけを明るくする訳ですが
1枚の画像でハイライト、シャドウ共に調子(階調)が残っていれば
レベル補正やトーンカーブで「ねむくならない」補正も可能だと思います。
(16ビットで補正するなどの操作が必要です)
が、雑誌の記事の場合ですと
「ハイライト寄り255階調の画像」と「シャドウ寄り255階調の画像」を合成するのですから
中間調で階調が飽和する場所が必ず出てきますから
そこの見極めと合成の方法いかんで「ねむくなる」恐れが大きいと思われます。
ハイライト寄りの画像を元にして、どこからシャドウ部分を繋げるか、あるいは
シャドウ寄りの画像に対して、どこからハイライト部分と入れ替えるか、ですが、
この辺りになると画像合成の技術に加えて
雪風景写真をどれだけ多く撮って(見て)きたか、の経験が重要になりますね。
●
「アンダーな画像をコピーして1枚は明るくする」のは、
これまでは補正の手段として多く行われてきたものです。
当然、普通に補正すればノイズだらけの画像になってしまいますが
同じ画像を数枚重ねて処理をすればノイズを出さずにシャドウの階調を豊かにする事もできます
(もちろん、シャドウ側に階調が残っている事が前提ですが)。
が、そんな手間をかけるよりも、
1枚のRAW画像から露出の違う2枚の画像を作り出したほうが
(撮影も含めて)作業はずっとラクになって、仕上がりも良くなります。
あの記事はそのような「RAWの利点」を言いたかったものだろうと思います。
雑誌自体がこれまでも何やらRAW偏重気味にも思える記事が多いですし。
●
ですので、JPEGで撮影した画像に補正をかけることで満足できるのでしたら
特にRAWにこだわる必要はないと思います。
ただ、一度RAW画像を適切に利用してみれば、その底力に驚く事があります。
お礼
お礼が大変遅くなりまして申し訳ございません。 ありがとうございました。