MUSICMANという会社はフェンダーの創始者であるレオフェンダーらによって1976年ころ、創設されましたが、1983年ころ、アーニーボール社に売却され、現在に至ります。
そしてこの時期を境に、「買収前(プレアーニーといわれてます)」「買収後(アーニー)」と言われています。
さてMUSICMAN 社のSTINGRAYにはベースとギターがありますが、買収前のベースに限定してお話しすると、大きく2つに分かれます。
第1期1976年~1979年
特徴:弦を裏から通すブリッジ、マイクロティルトアジャストつきの3本ねじのネックジョイント
第2期1980年~1983年
特徴:弦は表から通す(弦がボディを貫通しない)、4本ねじのネックジョイント
(第2期の製造は一説にはジャクソン・シャーベル社が下請けで製造していたといわれています。下請けなので、ヘッドロゴはMUSICMAN STINGRAY BASSで同様です)
以上のことから一般的に「買収前の製造」とは83年ころまでのことを言うと思われますが、第1期(通称裏通し)と第2期(通称表通し)ではその構造も多少違うので、多少注意が必要です。
さて現行のものとの大きな違いは、プリアンプ、、ブリッジ、ネック構造(ジョイント方法含む)などでしょう。
プリアンプは回路が全く異なり、プレアーニーはボリューム、トレブル、ベース(ブーストのみ)の3コントロールであるのに対し、現行はボリューム、トレブル(ブースト&カット)、ミドル(ブースト&カット)、ベース(ブースト&カット)の4コントロールです。
ブリッジは、プレアーニー初期が裏通しで、ミュートつきであるのに対し、現行は表通し、ミュートなしです。
ネックはプレアーニーがトラディショナルな構造の3点または4点止めに対して、現行はアーニボール独自のノウハウで作られている6点止めです。
以上のことから、音に関しては私は全く違うと思いますが、良し悪しなどこればかりは個人の判断もありますので、ぜひとも弾き比べて違いを感じていただきたいです。
お礼
非常に解り易く、詳しい事まで答えて頂き、本当にありがとうございます!すごくいい参考、知識になりました。とても感謝しています。