あまやんです。
サボテンは熱帯植物なので、暑いほうが良い、寒さには弱い、また、水をやらなくてもいい、と思われている方も多いですが、それは誤解です。
品種により望ましい栽培環境は異なりますが、一般的には温帯植物であり、日照は好みますが、通風の悪いところでの暑さには弱く、寒さは意外と強くて、冬も5度くらいあれば越冬する種類は多いです。夜と昼の温度差が大きいほどきれいに育ちます。
金烏帽子はウチワサボテンの仲間で、楕円形のウチワがどんどん上について成長していきます。ウチワサボテンは一般に非常に丈夫で、成長が早く、暑さ、寒さによく耐えます。積雪しない暖地では、戸外で地植えでも栽培できるほどです。
金烏帽子は、50センチくらいには成長し、それくらいになれば開花も期待できます。中輪の黄色い一日花が咲きます。
買ってこられた金烏帽子が今どれくらいの大きさかはよくわからないですが、基本的には小さな鉢に植わっていると思うので、一回り以上、大きな鉢に植え替えてみてください。(小さい苗で、まだ鉢に余裕があれば、春の植え替えの方がいいです)春から新芽が出て、大きく成長していきます。
置き場所は、11月下旬くらいまでは、日当たりのいい戸外で、雨が直接当たらない場所が最適です。水遣りは週に1回くらい。
12月以降は、日当たりのよい窓辺に取り込んでください。加温は不要で、暖房の近くは絶対に不可です。大事なのは温度よりも日当たりです。冬場は水遣りは控えめにしてください。2週間に1回くらいでOK。
2年目以降は暖地なら日当たりさえ良ければ冬でも戸外でOKです。
水は、やりすぎると大きくはなりますが、水サボテンのように間延びした感じになるので、控えめにして、固くしめて作るのが、本来の美しさが出るし、強健に育ちます。
土は、市販のサボテン用土でもいいですが、金烏帽子のようなサボテンは、非常に肥料をよく吸収するので、マグアンプなどの肥料を追加で与えるとよいです。
また、一般の園芸用土でも、金烏帽子のような強健なサボテンなら問題なく使用可能です。アルカリ土質を好むので、石灰を一つまみくらい加えれば、良い結果が出ると思います。
なお、金烏帽子、その他ウチワサボテンは、細かいやわらかいとげ(芒刺)が多く(金色の点々の部分)、さわると皮膚に刺さって、ちくりと痛く、なかなかとれません。(2、3日たてば自然にとけてしまうのですが)作業の際は、必ずゴム手袋をしてください。手袋も使用後は触ってはいけません。また、危険なので、小さな子供の手の届くところには置いてはいけません。
金烏帽子のほか、刺の白い白烏帽子、赤烏帽子などもきれいですよ。暖かい時期なら挿し木で簡単に増やすこともできます。
がんばって育ててくださいね。
お礼
もの凄く詳しいアドバイスありがとうございます! サボテンって手間が掛からないと思っていましたが、以外にデリケートだったんですね! アドバイス下さったように、マグアンプの使用及び石灰も加えておきます。 そして直接触れる際には必ずゴム手袋を着用するようにします。 今はまだ小さいので、ご忠告通り来年の春に大きめの鉢に植え替えるようにします。 早く50センチ位に育ち、更に花が咲くと嬉しいですが、一日花とのことですので、その時は絶対に見逃さないようにしますね!(そこまで育ってくれることを祈りながら世話します) かなり参考になりました! 詳しいご説明、本当にありがとうございました!