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中島みゆきさんの、はじめまして の、解釈は?
中島みゆきさんの「はじめまして」の解釈は、 痴呆症の人と、つき合いたい と言う解釈なのでしょうか? それとも、別の含まれた解釈が 有るのでしょうか?
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はじめましてとあいさつしているのは、人間ではありません。 言葉通り「明日」にあいさつしています。 少しだけわたしのことを愛せる人もいると思いたい と書かれているように、この人は自分のことを愛せていないんです。 自分で自分を愛せてすらいないから、だれにも愛されなくても「しかたがない」と考えてしまう。 でも、本当はわたしだって終わったことはさっぱり忘れて、前だけを見て生きてみたい。 そう思っても、明日に「はじめまして」というくらい、この人は自分の人生に明日(未来)を感じられるときがなかったんです。 これって受け取りかたを変えてみると、だれも自分を気にしていない、だれにも求められていない、めちゃくちゃ孤独な人生と言い換えられると思います。 わたしにも明日があると感じてみたい。 また明日ねって笑ってあいさつできるような日々を生きてみたい。 また明日ねって言えるってことは、だれかと繋がっているということ。だれかと時間を共有しているということです。でも、この人にはそれがない。 いつもどこの輪にも入れず、ひとりでぽつんといるだけの日々。 考えれば考えるほど、寂しくて、切なくないですか。 そんな人が、ささやかに願ったことが「あんたと一度くらいつきあわせてよ」なんです。 ほんのちょっとでいいから、だれかに求められてみたい。 この寂しさから救われたい。 悲しく孤独な内容を「はじめまして」という前向きな言葉で歌っている。 それがこの歌のすごさだと思いますよ。