20bit Sampling 録音の事ではないでしょうか?
80 年代の Digital Audio 環境は 44.1kHz 16bit の CD (Compact Disk) を再生する DAC (Digital Analog Converter) を 18bit や 20bit、88.1kHz で Over Sampling する技術が生まれ、Over Sampling する事が良いのか悪いのかの議論が沸きました。
当然、録音する ADC (Analog Digital Conversion) 側でも同じ事が起きており、CBS SONY のある Recording Engineer が始めたばかりの 20bit 録音を熱く推していた記事を読んだ事があります。
一方、私は TDA1541A DAC を開発した PHILIPS の技術者が「Clock と Generator が信用できるものであるならば Over Sampling は必要ない。でも市場が要求するので 2 倍 Over Sampling を Default にした」という記事を読み、確かに TDA1541A は Non Over Sampling と x4 Over Sampling も設定できるようになっているので Non Over Sampling に憧れた時期もありました。
今では Digital Audio Data に Echo や Tone Control 等の Digital Effect をかけて整音編集を行う際には Original Data よりも Quantum Bit 数が大きい演算 Table 一杯に Over Sampling しないと演算過程で端数 Data の欠損が生じる事から 16bit 44.1kHz の Original Data を 24bit とか 32bit、88.2kHz とか 176.4kHz に変換してから Effect 演算を行い、元の 16bit 44.1kHz に戻して書き出すのが主流になっていますが、当時は「元に戻さない方が良い」という議論もあって、それが今日のハイレゾ (拝 Resolution:分解能信奉(^^;)) に繋がっています。
でも販売された CD は 1996 年に HDCD (High Definition Compatible Digital) CD が発売されるまでは 44.1kHz 16bit 以上の Data を持たないものですので、録音と整音編集の時は 20bit でも、CD 製作時は 16bit になっている筈です。
「20bit 録音だから音が良い」というのは「Microphone を Handy Dynamic 型の SHURE SM58 ではなく、SM58 を Dummy にしているものの本当は Pop Guard 越しの Anti-shock Insulator に取り付けた Condenser 型の NEUMANN U87 にしているので音が良い」よりも良くなったという感じが得られるかというと私には懐疑的ですが(^^;)……後者は Back Ground Noise が異なるし、音色も異なるので結構判ります。
素敵な Audio Life を(^_^)/
お礼