Camera の基本知識なのですが、Shutter Speed を早くするには Iris (絞り) を開けなければなりません。
F5.6 1/30 sec で撮るのは手ブレが怖いので 1/120 sec を選択すると Iris (絞り) は F1.4 まで開かなければなりません。
F1.4 なんて 2m 先の彼女の眼に Pint を合わせたら耳や髪の毛は既に暈けているほど焦点深度 (Pint が合っている距離) が浅くなります。
逆に絞りを F8 とか F11 に絞ると Shutter 速度は遅くしなければならないものの、近くから遠くまでクッキリ写るようになります……究極は小学生の頃に青写真実験をした経験のある人ならば判る Pin Hole Camera で、これは Shutter 速度が十数秒から 1 分近くになるものの Pint 合わせの必要がなく全ての距離にあるものが暈けずに写ってしまいます。
Video Camera は毎秒 30 コマの Frame Speed ですので 1/30 sec よりも遅い Shutter Speed にすることができないのですが、ブレを減らすためにも早い分には幾らでも早くしたところでしょう……でも Shutter Speed 早くするという事は絞りを大きく開けなければならず、結果として暈けが大きくなってしまう事になります。
一般に F 値の小さな (例えば F1.4 とか F1.2 とか) の Lens は「大口径で明るい」Lens と言いますが、この「明るい」と言うのは「暗い所でも近くのものから遠くのものまでクッキリ写せる」という意味ではなく、そう思って夏祭りの夜店前に立つ彼女を写したら彼女の顔以外は暈け暈け(笑) なんて写真になります。
……というのが Analog (Film) 時代の Camera の基本知識です(^^;)。
Digital の時代になると Analog (Film) 時代には夢でしかなかった超高感度撮影という切り札が生まれました。
Film 時代は ASA (American Standard) と呼ばれ、現在は ISO (International Standard) となっているものです。
Film 時代は ISO800 が限界で ISO1600 や 3200 にするには冷蔵庫で……なんて技が必要でしたが、今では ISO6400 なんて当たり前、ISO819200 なんて「舌を噛むから ISO100 を基準として +13bit って言おうよ(^^;)」と言いたくなるほど超々感度撮影ができる Camera まであります。
ISO 感度を 2 倍に上げると Iris を開かなくても Shutter Speed を 2 倍早くできます。
ISO100 では 1/30 sec で手ブレが怖いのであれば ISO400 (+2bit) にすれば 1/120 sec となりますし、今や ISO6400 (+6bit) でも ISO100 と殆ど差異のない綺麗な画像を得られる Camera もありますので、そんな Camera ならば 1/2000 sec と毎秒 40m (時速 144km/h) で走る車を撮っても 40m÷2000=2cm しかブレないのですから Driver の目線は兎も角も、車の形は細部までバッチリ写ります。
Com'Digi' (Compact Digital( Camera だと ISO6400 では流石に画像が荒れるでしょうが、現代の Image Sensor が大きな Com'Digi' ならば ISO3200 ぐらいまで行ける筈、ISO1600 とか ISO3200 の設定で動画も撮れるのであれば是非 ISO 値を画像が荒れるギリギリまで上げて撮る事を御勧めします。
まぁ SLR (Single Lens Reflection:一眼レフ) とか Mirror-less と呼ばれる Camera であれば動画でも ISO 値を設定できますし、安価な SLR や Mirror-less Camera に用いられている APS (Advanced Photo Sensor) や Four Thirds (3/4inch) Image Sensor を用いている Com'Digi' ならば ISO3200 ぐらいまで行ける筈です。
手ブレは……手ブレ防止機構内臓 Camera が一番ですね(^^;)。
だから私は Com'Digi' 時代は RICOH 派で、SLR は PENTAX 党になりました。
今は PENTAX K70 という Camera に KENKO f500mm F6.3 という超望遠 Lens を付けても三脚は持っていかず、立木や柵、電柱等に Camera を押し付けたり、手すりや柵に Camera を乗せて撮ってしまいますし、M42 Orion 星雲も手持ち撮影してしまいます(^^;)。……動画や流し撮りは三脚が要りますが……。
素敵な Camera Life を(^_^)/
補足
どの車がどの順番で走っていたかとか、どんなカラーリングだったか、とかを資料として、できるだけ静止画のようなブレてない状態で撮りたいのです。カッコよく走ってるのを流し撮りしたり、自然な動画を求めているわけではありません。撮りっ放しでOKなんです。