wulonteaのプロフィール

@wulontea wulontea
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  • 登録日2008/06/02
  • 正解と不正解の違い

    かなり長いですが、宜しくお願いします。 問 次の文章は、薬局開設の距離別制限既定(既存の薬局から一定距離をおくことを薬局開設の許可要件とした規定)の合憲性について判断した判決文の1部である。この文章の内容と合致するものとして最も妥当なのはどれか。 憲法22条1項は、何人も、公共の福祉に反しないかぎり、職業選択の自由を有すると規定している。職業は、人が自己の生計を維持するためにする継続的活動であるとともに、分業社会においては、これを通じて社会の存続と発展に寄与する社会的機能分担の活動たる性質を有し、各人が自己のもつ個性を全うすべき場として、個人の人格的価値とも不可分の関連を有するものである。この規定が職業選択の自由を基本的人権の一つとして保障したゆえんも、現代社会における職業のもつこのような性格と意義にあるものということができる。そして、このような職業の性格と意義に照らすときは、職業は、ひとりその選択、すなわち職業の開始、継続、廃止において自由であるばかりでなく、選択した職業の遂行自体、すなわちその職業活動の内容、態様においても、原則として自由であることが要請されるのであり、したがって、この規定は、狭義における職業選択の自由のみならず、職業活動の自由の保障をも包含しているものと解すべきである。もっとも、職業は、前述のように、本質的に社会的な、しかも主として経済的な活動であって、その性質上、社会的相互関連性が大きいものであるから、職業選択の自由は、それ以外の憲法の保障する自由、殊にいわゆる精神的自由に比較して、公権力による規制の要請が強く、憲法22条1項が「公共の福祉に反しない限り」という留保のもとに職業選択の自由を認めたのも、特にこの点を強調する趣旨にでたものと考えられる。このように、職業は、それ自身のうちになんらかの制約の必要性が内在する社会的活動であるが、その種類、性質、内容、社会的意義及び影響がきわめて多種多様であるため、その規制を要求する社会的理由ないし目的も、国民経済の円満な発展や社会公共の便宜の促進、経済的弱者の保護等の社会政策及び経済政策上の積極的なものから、社会生活における安全の保障や秩序の維持などの消極的なものに至るまで千差万別で、その重要性も区々にわたるのである。そしてこれに対応して、現実に職業の自由に対して加えられる制限も、あるいは特定の職業につき私人による遂行を一切禁止してこれを国家又は公共団体の専業とし、あるいは一定の条件をみたした者にのみこれを認め、更に、あるいは職業の開始、継続、廃止の自由を認めながらその遂行の方法又は態様について規制するなど、それぞれの事情に応じて各種各様の形をとることとなるのである。 迷った選択肢A 職業は、単に生計を維持するためという目的だけではなく、個性の発揮という人格的価値とも関連を持つものであるが、職業選択の自由は、いわゆる精神的自由に比べると、その自由が制約される要請が強い。 迷った選択肢B 職業選択の自由が「公共の福祉に反しない限り」という制約の下にある以上、その自由には内在的な制約があることを免れず、職業の開始、継続、廃止を認めつつその遂行の方法又は態様について規制するのは経済的自由に対する不合理な制約とはいえない。 自分なりの考えで、はっきりとした根拠をもって解答したのに不正解でした…。解説を願います。

    • noname#92953
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