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なぜライトノベルに「異世界」「転生」が多いのか?
- ライトノベルに「異世界」「転生」が多い理由を探る
- 異世界や転生が注目される理由とは?
- 異世界ブームにおけるライトノベルの位置づけとは?
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>その人達を蹴散らすほどのとびきりおもしろい話を書いているの?というと、そんなわけでもなさそうです。 他の人を蹴散らすほどの面白いものを書けないから、売れるジャンルに乗っかっているのです。 そういうのは、ビジネスに関するものなら腐るほどありますよね。例えば唐揚げなんかがそうでしょう。ちょっと流行るとどこのお店も唐揚げを出しました。鶏の唐揚げなんてどこでもそんなにまずくはならないじゃないですか。だけど今「キテる」からとりあえず出しておけ。ちょっと前ならタピオカです。どこのコーヒーショップでもコンビニでもたいして美味しくもないタピオカドリンクを出しました。 なんでこんなセンスがない商売をやっているのかというと、その会社の偉い人が「なんだか唐揚げ(タピオカ)が流行ってるな。ウチもやれ」と命じるか、その会社のセンスがないサラリーマンの誰かが何も面白いことを思い浮かばないから「とりあえず流行ってるもんに乗っかっておけ」と安易に走るからでしょう。 でもクリエイティブなお仕事をされてるならよくご存知のはずです。誰もやってない新しい分野って、やるのは死ぬほど大変です。参考になる前例もない。世間がついていけずにスベることも多いです。 商業ビジネスってのは、スベることが許されない場合がよくありますよね。ホームランより単打です。現実にプロ野球でも打率.230で30HRの選手より打率.290で2HRの選手のほうが信頼されます。 そしてクリエイティブなお仕事をしていればよくご存知のはずです。誰かがやったことを後追いするのは、すごく楽です・笑。理解できない誰かを説得する必要がない。特に世間を説得する必要がないですよね。「あの売れているアレですよ」だけで済みますから。 だから乗っかった企画なら、大スベりはありません。少なくとも単打は見込める。特にサラリーマンにとっては三振するよりとにかく単打ですよね。作る人はクリエイターでも、周囲にいるのはサラリーマンです。まあ、クリエイターがオナニーして一人で勝手にエクスタシーに達してそのままにして周りのサラリーマンが後片付けをするってのもよくあることですが・笑。 ラノベの読者層というのはちょっと独特で、要するにイケてないオタクの人たちです。ラノベの作者さんたちの座談会の記事をネットで読んだのですけれど、ラノベの主人公というのは努力をしちゃいけないんだそうです。ラノベの読者は何もしなくても宝くじに当たったような出来事があって無双できる話、みたいなのが読みたい。主人公が努力して勝ち上がるようなものが読みたいなら最初からジャンプを読むよ、ってことなのでしょうね。 だから異世界に転送されたらチート能力を持っていて無敵になった、みたいなものを求めているのだと思います。ラノベ作家というのは淘汰がものすごく激しくてすぐ使い捨てにされるらしいので、出版社側からすれば金を使って出してるんだからちゃんと売れるやつを出せ、文学性なんてどうでもいい、そんなのを求めるならすばるにでも投稿しろてなもんなのでしょうね。 そういう「大人の事情」に縛られないのがネット小説みたいな場のはずなのですが、けれども実際にはそういう誰でもフリーで参加できる場はむしろそういうありきたりな作品ばかりに満ち溢れています。 それは才能がなくて本来淘汰される人たちもそういうところには出られますから、書いている本人だけが「オリジナル」だと思い込んでいるイタいケースも多いでしょうし、また結局のところそういう場でも売れるのはコテコテのお約束の作品ですから、ついそういうのを書いてしまうってなるのでしょう。 クリエイティブなお仕事をされているならお分かりだと思いますが、自分じゃいいと思っても世間が全く評価しないものを発表し続けるのもしんどいです。それができるのはごく一部の天才だけです。
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- nijjin
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>まわりに異世界をタイトルにつける人が多いのだとしても、自分も同じようにその真似をするというのは、何かを作る立場の人として恥ずかしくはないの?とさえ感じます。 そうなると全く新しいジャンルを考えないといけなくなります。 世の中には、時代劇・近未来・世紀末・現代・異世界・転生・転移・憑依・探偵・ホラー・SF・学園・妖怪・ロボット・妖術・戦国時代・ゲーム・泥棒・レース・童話など色々なものがあります。 今まで世界中で出版もしくはwebなどで出てない全く被らないものって何がありますか?? ついでに言えばファンタジーというだけですでにファンタジーという既存のジャンルになりオリジナルではないですよね? 〇〇ファンタジーでも既存のものと組み合わせただけで今まで存在しなかったジャンルにはならないですよね? 異世界モノが多いのは簡単に言えばファッションなんかと同じでブームだからでしょう。 あとは、話を書きやすい・ネタに困りにくいってのもあるでしょうしラノベの作家の多くは素人です。 そこから人気があるものが出版されたりアニメ化されたりとなるので プロが仕事として書いたものではないからも理由の一つかもしれません。
古くから異世界物の小説は有りまして、海外では 確固たるジャンルとして成立していました。 が、外国に比べ日本はそれが少なかった。 日本の異世界ファンタジー好きは海外の微妙な翻訳の 書籍に手を出すしかなかった。 しかし近年、「小説家になろう」とか「カクヨム」、 「アルファポリス」等のサイトで一般人がラノベを 趣味で書いて書籍になったりアニメになったりする ようになってきた。 ここで予約世間一般に異世界ファンタジーがブームに なってると認知されてきました。 その間にラノベのタイトルはタイトルであらすじが解るような 長ったらしいのが好まれる風潮になってきた。 あえてギャグでめちゃくちゃ長くする人も居るし、 エンディングでようやくタイトル回収もありますが、 まぁそういう風潮です。 真似とかそういう次元は突破していて、カッコつけた タイトルを付けると逆にダセエ、中二病のような感覚です。 また書籍化が決まり、出版の際にタイトルが変更になることも よくありますが、それは出版社の入れ知恵かもしれません。 ジャンルとして確率している異世界物なので、異世界と 入れたほうが読者もわかりやすくて良いのです。 長らく異世界ファンタジーを追いかけてる物としては そういう流れをずっと見てきたので鼻についたりはしないです。
- sknbsknb2
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異世界の主人公を1から創造するのは結構大変で、平凡な主人公が魔王を倒したり、何らかの分野で大成功するまでに成長するという描写には、多くのページ数を要します。それをしないと主人公が大きな力を持っている説得力に欠けます。 しかし、我々の世界から持ち込んだ知識や技術を使えるのであれば、このあたりがすべて省けるとともに、異世界転生で神様から特別な力をもらえるというのが定番なので、異世界に転生した途端に最強という、「強くてニューゲーム」状態でサクサクと話を進められます。 さらに、主人公は我々の世界の人間ですから、現代日本の描写などがあれば感情移入しやすく、異世界に対する現代人としての感情は、読者の感情に重ねやすいです。 ということで、異世界転生ものは、読者をその世界に引き込みやすいという作者側の理由で流行っていて、「異世界」+「自分のオリジナル要素」で勝負できると考えているのでしょうね。
- ems10_zudah
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只の個人ですが何処かで読んだ記事だと 現実世界だとリアルな一般常識という縛りが出る分「異世界」という逃げの単語を使う事で作者の思いついた設定を自在に織り込む免罪符になり「転生」と付ければ主人公の生前の凡才さを天才という設定に変えても許されるという作者には色々都合がいいのでしょう。
お礼
みなさま回答ありがとうございました。 色々と衝撃を受けた回答内容だったのでこの回答をベストアンサーにしました。(はじめての質問ですがベストアンサー機能って必要なのかな?Yahoo知恵袋みたいですね。) 読者層が主人公の努力を嫌っているとか、まじっすかという感じでした。驚きです。小中学生が読者に多いラノベの世界も奥が深いんですね!