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「so that 構文」と「接続詞so」の関係
以下はso that構文ですが、それぞれ「結果」と「目的」を表現できると思います。 It was cold, so that I closed the window.(結果) I will call him so that he can wake up.(目的) 一方で、接続詞「so」を使っても、同じように「結果」と「目的」を表せると思います。 It was cold, so I closed the window.(結果) I will call him so he can wake up.(目的) これに関して質問です。 (1)so that 構文において「so」と「that」の品詞は何でしょうか? (2)so that構文と接続詞「so」にどのような関係があるのでしょうか?もしくは関係ないのでしょうか? so that構文ではthatを省略することがあるようなので、so that構文におけるsoは接続詞?とも考えたのですが、接続詞の後にthatが続くのはおかしいような気もしました。 「so that」という接続詞だと考えるという意見もありましたが、thatを省略するケースを考慮すると「残ったsoは何なのか?」という疑問が出てきて、腹落ちしていません。
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- Nakay702
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以下のとおりお答えします。(面白いテーマですね。) >以下はso that構文ですが、それぞれ「結果」と「目的」を表現できると思います。It was cold, so that I closed the window.(結果) I will call him so that he can wake up.(目的) 一方で、接続詞「so」を使っても、同じように「結果」と「目的」を表せると思います。It was cold, so I closed the window.(結果) I will call him so he can wake up.(目的) ⇒なるほど、同じ構造なのに、It was cold, so (that) I closed the window. が結果を表し、I will call him so (that) he can wake up. が目的を表すことは確かですね。では、なぜそういうことが起こるのでしょうか。思うに、このsoは原義的には「そのように」という意味の副詞ですが、この特殊性といいますか、「その」という、半ば代名詞的な意味であることが関係しているのかも知れません。つまり、結果を表す場合は「前方照応」的にIt was coldを受け、目的を表す場合は「後方照応」的に(that) he can wake upを受ける、という実態を反映する(というよりむしろ、ベクトルを逆にして、前方照応する場合は結果を表し、後方照応する場合は目的を表す)からではないか、と思うのです。(いかがでしょう。このようなsoの用法を「代名副詞的用法の接続詞」と呼んでもいいかも知れませんね。) (1)so that 構文において「so」と「that」の品詞は何でしょうか? ⇒通常、soは副詞、thatは接続詞ですが、この構文の場合のso thatは一接続詞句で、thatが省略された場合のsoは単なる一接続詞です。 (2)so that構文と接続詞「so」にどのような関係があるのでしょうか?もしくは関係ないのでしょうか? so that構文ではthatを省略することがあるようなので、so that構文におけるsoは接続詞?とも考えたのですが、接続詞の後にthatが続くのはおかしいような気もしました。「so that」という接続詞だと考えるという意見もありましたが、thatを省略するケースを考慮すると「残ったsoは何なのか?」という疑問が出てきて、腹落ちしていません。 ⇒必要あって、外堀から始めますが、「省略」は大きくわけて5種類あります。その内訳は以下のとおりです。 (5種類の省略) 1.接続詞that(詳細は以下で見ます。) 2.関係代名詞の目的格:Show me the antique (that) you have. など。 3.副詞節中の主語・動詞:I want to do so, if (it is) possible. など。 4.反復を避けるための省略:Can you swim?―Yes, I can (swim). など。 5.習慣的省略:(I will) See you later. ほか。 このうち、接続詞thatは省略の代表的存在です。内訳は2つあります。 (1) 名詞節で:例えば、I know (that) he is a famous artist.のように、know, tell, thinkなどの目的語になる場合はふつう省略されます。 (2) so that構文およびso ~ that構文で:I overslept, so (that) I missed the train. Speak more clearly so (that) we all can hear you. など。もちろん、お書きの例文の、結果を表すIt was cold, so (that) I closed the window. や、目的を表すI will call him so (that) he can wake up. もこの部類に入ります。 確かに、名詞節を構成する接続詞thatが省略される場面はよく見かけられますね。なお、「残ったsoは何なのか?」と仰せですが、残ったsoも上で見たとおり「そのまま接続詞」です。ちなみに、この「代名副詞的用法の接続詞」と呼ぶことにしたsoにまつわる、(and so that のandやthatが)省略される場合のからくりを確認しておきましょう。 同じく上で「so that構文ではthatを省略することがあるようなので、so that構文におけるsoは接続詞?とも考えたのですが、接続詞の後にthatが続くのはおかしいような気もしました。」と仰せでしたね。いぶかるお気持ちは分からないでもありません。 実は、お書きの例文にはもう一つの省略があって、それがandです。結果を表すIt was cold, so (that) I closed the window. は重文ですので、形式的には等位接続詞andが必要ですよね。つまり、本来It was cold, (and) so (that) I closed the window. であったはずなのに、そのandが省かれている、と見られるわけです。なぜそれ(andの省略)ができるかと言えば、この場合のsoが、それだけで前方照応的にIt was coldを体現しているからだと考えられます。 他方、目的を表すI will call him so (that) he can wake up. は複文で、この場合のso that はin order thatと同じ働き(=従位接続詞句「~するために」)を担っているわけですね。では、この場合なぜthatが省略され得るかと言うと、従属部分がSVを備えているので、節のまとめ役としての「thatがなくなっても混乱を引き起こす心配がない」からだと推測できます。 ご質問への回答(まとめ): >so that構文と接続詞「so」にどのような関係があるのでしょうか?もしくは関係ないのでしょうか? ⇒お互いに関係があります。接続詞「so」はso that構文の構成要素そのものです。 >so that構文ではthatを省略することがあるようなので、so that構文におけるsoは接続詞? ⇒はい、so that構文におけるsoは接続詞です。〔ただし、上の(2) で見たso ~ that構文の soは副詞「あまりにも」です。〕 >とも考えたのですが、接続詞の後にthatが続くのはおかしいような気もしました。 ⇒so thatが組み合わさっているときは1つの接続詞句であり、バラバラになっているときは、soも thatも、それぞれ1つの接続詞です。 >「so that」という接続詞だと考えるという意見もありましたが、thatを省略するケースを考慮すると「残ったsoは何なのか?」という疑問が出てきて、腹落ちしていません。 ⇒縷々申しあげましたように、so thatも、thatを省略した場合に残ったsoも接続詞です。ただし、場合によって等位接続詞(の役)であったり、従位接続詞であったりします。